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2017.06.08     カテゴリ: 昆虫寄生関係 

   チャタテムシに寄生

前記事に続き、こちらも同じ某里山にて。

地面のチャタテムシが多い場所でありましたが、もちろん樹幹に群れる大型のチャタテムシも非常に多い場所でした。
普段、樹幹のチャタテムシはスルーしてしまう存在なのですが(たまに指でつついてワー!と散らして楽しむ程度)、たまたま目に止まったチャタテムシの一群の中に、なんだか様子が違う個体がいたので、よく見ていると・・・

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チャタテムシ(幼体)の腹部から、黄色いイモムシが出ているではありませんか!
どうやら何者かに寄生されているようであります。

・・・なかなかギョッとする光景であります。
チャタテムシの幼体は、おそらく終齢で、周辺ではちらほら成虫に羽化している個体も見られました。
とは言え、腹部からイモムシが出ているのは、この個体のみ・・・

チャタテムシに寄生する昆虫を調べてみると、やはり寄生バチ、ハラボソコマユバチ亜科( Euphorinae )が浮上してきます。
しかしこの個体の詳細については、いまのところ不明ですが。




~2017.6.13 追記~

この記事を書くにあたり、チャタテムシに寄生する虫を検索した際に、とても参考にさせて頂いた「明石・神戸の虫 ときどきプランクトン」の、おちゃたてむしさんからコメントを頂きました。 
おちゃたてむしさんの記事には、ハラボソコマユバチ亜科のハチがチャタテムシの幼体に産卵する貴重なシーンが捕らえられております!→チャタテムシ幼虫に産卵するハラボソコマユバチ亜科の一種(?Leiophron sp.)

おちゃたてむしさんの記事のコメント欄にコメントを残しているezo-aphidさんによると、ハラボソコマユバチ亜科は蛹で越冬するとの事・・・もしかすると、蛹化のためにチャタテムシの体から脱出しているシーンなのではないか?・・・と言う見方が出来そうであります。

おちゃたてむしさん、ありがとうございます!

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寄生しているイモムシがかなり大きいため、後ろから見るとチャタテムシの腹部が凹んでいるのが分ります。
しかしながら、チャタテムシもまだ元気なようで、カメラを気にして他の個体と共に逃げ始めます。




・・・そして、それ以上に元気なイモムシ。
チャタテムシの腹部で、クネクネと動いておりました。


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2017.06.04     カテゴリ: 昆虫虫のいる風景 

   落ち葉の下を覗く

チャタテムシの一種
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キアシドクガを見た里山にて。
いつものように、地面をチェックしてみます。
いい感じに湿った落ち葉を、ゆっくりと裏返してみると、小さなチャタテムシの一種がいました。
体はほぼ無色透明、大きな複眼だけが目立ちます。
最初はヨコバイの一種かと思ったのですが、撮影してモニターで確認してみるとチャタテムシでした。


こちらは更に小さい、幼体と思われるチャタテムシ。
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これも最初はトビムシかと思いました。
いつものフィールドなら、マルトビムシが姿を見せるところですが、現れたのはまたしてもチャタテムシ。
このポイントはチャタテムシが非常に多く、樹の幹などに群れている大型のチャタテムシはもちろん、土壌にも小型のチャタテムシがたくさん見られました。

地域や環境によって住んでいる生き物が違うのは、土壌でもやはり同じ事・・・
当たり前の事ですが、この極小世界でも改めて実感したのでした。

2017.06.01     カテゴリ: 昆虫 

   天使達の舞   キアシドクガ Ivela auripes

キアシドクガ Ivela auripes
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薄暗い林内で、ひっそりと羽化の時を迎えていたキアシドクガ。
木漏れ日に透ける純白の翅は、まさに天使であります。


先日、超マクロとハイスピードで捕らえた昆虫の凄い飛翔動画を撮影されている、ヒライさんにご案内頂き、ハエのお姉さんでお馴染みの、ハエ目はるかさんも加わって、虫仲間3人で某里山を訪れました。
この日もまた、気温は低め・雨が降ったり止んだりと言うあいにくのお天気・・・にも関わらず、ご案内して頂いたポイントは、非常に虫の種類が豊富だとすぐに体感できる素晴らしい場所でありました。


ポイントに脚を踏み入れた瞬間に我々を魅了してくれたのが、このキアシドクガであります。

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ちょうどタイミングが良かったようで、そこらじゅうで美しい新成虫が羽化・そして翅が乾くと次々と薄曇りの空に舞い上がります。


キアシドクガは、ドクガ科(Lymantriidae)のガで、名前こそ毒蛾ですが幼虫・成虫ともに無毒であります(ドクガ科の多くに言える事ですが)
ミズキ科の植物を食草とし、しばしば大量発生するために、食草となった樹が葉を食いつくされて丸裸にされてしまう・・・なんて事もよくあるそうです。
年1化のキアシドクガは、初夏のちょうどこの時期、一斉に成虫へと羽化するのであります。



純白の翅も美しいですが、アップでみると顔もこんなに可愛らしい!
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名前の「キアシ」の通り、前脚だけが黄色いのも、オシャレポイントであります。





・・・キアシドクガの乱舞する様子があまりにも見事だったので、動画を撮影してみました。
普段は動画撮影は全くやらないので、クオリティーは・・・ですが(笑)
そして動画に対応していないレンズの駆動音が「カタカタ」うるさいですが、途中でウグイスが鳴いたり、キジの声がしたりと、里山の雰囲気だけは伝われば幸いであります。



2017.05.29     カテゴリ: 昆虫 

   地図の紋  Agathia carissima carissima

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葉の裏にピタリとはりついておりました。



慎重に葉をひっくり返してみると、美しい鮮やかな緑色に、白で縁取られた茶色の紋様・・・
チズモンアオシャクであります。

「地図紋」とは、まったく洒落た名前を付けたモノですね。
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チズモンアオシャク Agathia carissima carissima
シャクガ科Geometridae 、アオシャク亜科Geometrinae

2017.05.26     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   アカンソマイセス  Akanthomyces novoguineensis

アカンソマイセス  ノボギネンシス Akanthomyces novoguineensis
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沢沿い、灌木の葉裏にて。
クモ生、不完全型の小さな冬虫夏草ですが、拡大して見るとなかなかの激しいデザインであります。




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2017.05.22     カテゴリ: 昆虫カメムシ 

   生きる、輝く

アカスジキンカメムシ Poecilocoris lewisi
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美しいカメムシとして有名なアカスジキンカメムシであります。
もはや説明不要の存在でしょうか。


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ここ最近、通勤の度に近所の公園で幼虫や成虫の姿を見かけておりました。
せっかくなので、1匹お持ち帰りして撮影させていただきました。
フィールドでは、あまり会う事のないカメムシでありますが、公園では見かける事が多いです。


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この美しい光沢は、死んでしまうと失われてしまいます。
まさに、生きている輝きなのです。

2017.05.20     カテゴリ:  トビムシ 

   今年もトマト ニシキマルトビムシの一種?


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雨上がりでしっとりと濡れた地面の上には、いつもよりも沢山のトビムシが歩き回っておりました。
緑鮮やかなコケの上・・・去年枯れ落ちたヤマアジサイの花びらの裏を覗き込むと、マルトビムシのシルエットが浮かび上がりました。







すっかり朽ちて、葉脈の間から光りが透けるヤマアジサイの花弁を、夢中で齧るマルトビムシ。
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目の高さほどの枝にも登ってきていた、このトビムシ。
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体長も1mm以上あり、トマトのような体色で、よく目立つトビムシであります。
ニシキマルトビムシ属の一種でしょうか。
確か去年も、今くらいの時期に同じ種類と思われるトビムシを撮影しておりました→トマト

2017.05.18     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   コガネムシタンポタケ  Ophiocordyceps neovolkiana


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連日爽やか過ぎるお天気に恵まれて、絶好の行楽日和だったGWが明け、申し合わせたかのように雨が降り、肌寒くなった先週半ば。
菌仲間のMさんのご案内で、そのお友達のBさんと共に、とても見たかった冬虫夏草・コガネムシタンポタケのポイントへ行ってまいりました。
コガネムシタンポタケとは、初夏の頃に現れる美麗甲虫・オオトラフコガネの幼虫から発生する、朽木生の冬虫夏草で、宿主となるオオトラフコガネは「未定」でも何度か紹介した事がある甲虫であります。

前夜の雨もなんとか弱まり、どうにか山歩きが出来そうなお天気に。
・・・しかしながらどんより薄暗い空、ときおり小雨もぱらつく、絶好の菌日和に恵まれました。




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ポイントに到着すると、沢沿からの湿度をたっぷり含んだとコケが、一面を覆う別世界・・・同じ山を歩いてきたとは思えない程に、しっとりとした空気に包まれて、期待が膨らみます。
そして、地面にはこれまたびっしりとコケに覆われた、大きな朽木がそこらじゅうに横たわっているではありませんか。





そんな光景に圧倒されている間もなく、Mさんから「ほら、ありましたよ!」との声がかかります。

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朽木を覆うコケの間から覗く、小さな、しかし鮮やかな黄色い子実体・・・
「おおっ!これが・・・!!」
なんだかあっけない出会い・・・その余韻を楽しむのもつかの間、「こっちにも!」「またあった!」と、次々と発見の声が上がります。
慌ててクマGも朽木の表面に眼をると、すぐに小さな個体を見つける事が出来ました。






大きく子実体を伸ばした個体を、朽木から取り出してみました。
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子実体が4本、立派な個体であります。
案内してくださったMさんは当初、今年は気温のせいか成熟が遅く、数も少ないかもしれないと心配していたのですが、蓋を開けてみれば、かなりの数のコガネムシタンポタケを確認する事が出来て、一安心であります。





こちらはBさんが朽木の皮を剥がしたら、偶然出て来た個体。
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子実体は大きく伸びていますが、地表に出ていないためか、色がとても薄いのが面白いです。





雨の雫を乗せていた、可愛らしい子実体。

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しかし、よく見てみるとこの個体、本体の様子が気になります。
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子実体と同じオレンジ色に変化していますが、宿主である幼虫の一部が露出しているように見えます。









そっと朽木の表面を剥がして、取り出してみました。
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幼虫の頭部が現れました。
こちら側は、朽木に埋まっていた部分ですが、頭部以外は白い菌糸で覆われております。




ひっくり返してみると・・・
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こちら側から見ると、はっきりと幼虫の姿を留めているのが分ります。
朽木のかなり浅い場所にいたようで、幼虫背面のオレンジ色に変化している部分が、最初にチラっと見えていたのです。
朽木の外に露出した部分(日光に当たった部分?)は、オレンジ色に変化するのでしょうか・・・?





と、言う事で偶然出て来たモノを合わせて3個体、並べてみます。
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幼虫の大きさはおそらく同じくらいでしょうが、発生場所や状態によって、どれも個性的な菌に仕上がっております。

うむ・・・なんてカッコいいんでしょうか。
シリーズでストラップにしたい(笑)







コガネムシタンポタケ  Ophiocordyceps neovolkiana
コガネムシ類の幼虫を宿主とする、朽木型(まれに地生型)の冬虫夏草です。
晩春から梅雨時期、主に広葉樹の朽木から発生し、成熟するとタンポ型に近い子実体を1~5本生じます。
山吹色または橙色の鮮やかな子実体は、よく目立ち、とても美しい虫草であります。

この場所では、主にオオトラフコガネ(ハナムグリ)の終齢幼虫が宿主となっているようで、朽木の状態としては硬すぎず、水分を多く含んでむしろ柔らかめなのでしょうか。
宿主の幼虫はいずれも朽木の表面に程近い浅い場所にいたようです。
もともとオオトラフコガネの幼虫は浅い場所にいるのか、浅い場所の幼虫が感染しやすいのか、または菌による何らかの操作が働いたのか・・・妄想が膨らみます(笑)



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とにかく、コガネムシタンポタケの発生数が非常に多い、「濃い」ポイントでありいました。
そもそも、この場所には状態のよい大きな朽木が数多くあったのですが、「ここのオオトラフコガネが全部感染したのでは?」などと盛り上がるほどです。
他にも朽木型や気生型など、違う種類の冬虫夏草も期待出来そうなポイントであります。


一行は時間を忘れ、気づけば辺りは薄暗くなり始めておりました。
教えて頂いた貴重なポイントに、また脚を運んでみたいと思います。
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プロフィール

クマG

Author:クマG
今日も薮で虫探し!

ハエ、ゴキブリ、カマドウマにザトウムシ。
多肉植物も栽培中・・・

東京在住の、自称・薮BOYでございマス。

どうぞよろシク!

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