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2017.07.06     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   ツブノセミタケ Perennicordyceps prolifica.

ツブノセミタケ Perennicordyceps prolifica.
6002.jpg



セミの幼虫から発生する冬虫夏草、ツブノセミタケであります。
この超絶かっこいい子実体が落ち葉の下から顔を出していたのは、なんと!・・・いつも通っていた枯れ沢でした。


5月の終わりにコガネムシタンポタケのポイントを案内して頂いた、菌仲間のMさんと一緒に再びポイントに向かう事となったこの日は、まさに梅雨の晴れ間とでも言いましょうか、前日までに降りそそいだ雨が、気温の上昇と共に湿度の層となって森全体を包み込む、菌探しにはまさに絶好のコンディションとなりました。
早起きして気合いの前乗りをしてやろうと張り切っていたクマGでありますが、すでに夏バテ気味であった事もあり、あえなく寝坊、プチ前乗りで様子を窺うも、いいところで時間切れ・・・待ち合わせ場所に向かいます。
そしてMさんと合流し、最初のポイントに向かい歩きだすと、足元はすでにカメムシタケだらけではありませんか。
そんなお粋な出迎えに、期待が高まるのです。

そしていつもの枯れ沢に分け入り、荷物を降ろして捜索を開始してすぐの事・・・Mさんより声がかかりました。
「これ、ツブノセミタケですよね?!」
Mさんが指さす場所を見ても、イマイチどれが冬虫夏草なのかが分りません。

目を凝らし、クマGもようやくその物体を確認!
2人で興奮しつつも、一応念のためマクロレンズで子実体を確認します・・・
「つぶつぶしてる!!!(子嚢殻がある!)」

6004.jpg


マクロレンズに映し出されたその姿に、しばし興奮しながらシャッターを切ります。
これが初めて目の当たりにするツブノセミタケであります。(標本では見た事がありましたが・・)
かっこいい!!

・・・が、やはりこのような大きさ・形のモノが冬虫夏草として頭に入っていなかったので、1人では見過ごしてたに違いありません。
冬虫夏草に限った話ではありませんが、現場で実物を見ると言う事が、いかに勉強になるかというのをまた痛感した瞬間であります。




6005.jpg


見た目も風変わりなこのツブノセミタケの面白い所は、多年生であると言う事でしょう。
昨年の古い柄からまた新しい柄が出て来るのです。
この個体もまさにその状態で、真ん中の太くて茶色い柄はおそらく昨年に発生したモノで、そこから白い柄が3本立ち上がっているのが、今シーズンに発生したモノであると思われます。
白い菌糸に埋もれた、新しい子嚢殻があるのが確認できます。

しかしはっきり言って、この白い部分が無いと発見は超困難です!







さて、撮影も一段落すると、いよいよ掘り出してみようと言う事に。
ツブノセミタケは、時に柄が非常に長くなっている事があるようで、掘り出しが困難な冬虫夏草のひとつとされているです!
Mさんと2人、小さいスコップを取り出し、周囲から土をどけて行きます。
とにかく樹の根の多い事!・・・そして子実体から細く細く繋がる柄が、まさに樹の根とソックリでどれが何なのか分からなくなります。
爆弾処理のごとく慎重に樹の根を切り、砂利をかき分け、石を取り出し、そしてやっとの事で最後のセミの幼虫の部分がポロリと出て来ました。

6010.jpg


覚悟を決めて掘り始めましたが、意外にもそんなに長くなかったのでラッキーでした。
薄暗い枯れ沢の斜面、そこに生える灌木の根本であります。
地面には落ち葉も降り積もり、まさにマニュアル通りの理想的環境と言えます。


いつも通っている枯れ沢でありますが、あらためてポテンシャルの高さを実感しました。
今後もまだまだ新たな種類を発見出来る場所なのかもしれません。





そして、Mさんには今回も感謝であります。
山を降りた後は、恒例のビールで乾杯!でした(笑)

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クマG

Author:クマG
今日も薮で虫探し!

ハエ、ゴキブリ、カマドウマにザトウムシ。
多肉植物も栽培中・・・

東京在住の、自称・薮BOYでございマス。

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