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2014.09.02     カテゴリ:  菌類 

   粘菌達の夏



小さな沢にでんと横たわった、大きな倒木に生えたコケを見ていると、コケの間から顔を出した小さな杉の芽が、なんだかおかしな事になっているのが目に飛び込んで来まそシタ。


びっしりと、スゴイ事に。
1800.jpg
カタホコリの仲間でしょうか。
ムレフクロホコリ [ Physarum conferum ]なども似た感じなのデスが確信が持てまセン。




紫がかったグレーの子実体の表皮が破れて、中に黒い胞子が詰まっている様子が窺がえマス。
1804.jpg
杉の芽を完全に覆ったこの粘菌は、周囲のコケにも広がっておりまシタ。
ひとしきりこの粘菌の撮影をして、ふとすぐ横を見るとツヤエリホコリの群落が見えまシタ。

かなり大きな倒木なので、まだ他の種類も見つけられそう・・・と、言う事でこの一本の倒木にどれだけの種類の粘菌が見られるのか、探してみまシタ。




ツヤエリホコリ [ Collaria arcyrionema. ]
1801.jpg
美しい金属光沢を持ったツヤエリホコリでありマス。
この倒木では最も多く見られまシタ。

1802.jpg


不明種
1803.jpg
ツヤエリホコリに雑じって点在していたのが、この真っ黒な種類・・・
よく見ると短い軸があるようで、子嚢はツヤエリホコリよりも若干小さい印象デス。



ムラサキホコリ [ Stemonitis fusca ]
1805.jpg
未定にも何度か登場しているお馴染みのムラサキホコリは、すでに胞子を出し終えてスケスケになっておりまシタ。

倒木の上部の、日当たり風通しのよい場所に陣取っておりマス。







対照的に、日も射し込まず湿度も高く保たれる倒木の裏側に陣取っていたのは、ツノホコリの仲間でシタ。
厳密に言うと原生粘菌と言うグループに分類されているツノホコリの仲間は、子実体がゼラチン質で出来ており、その体を維持するために、より高湿度を好むようデス。

ツノホコリ [ Ceratiomyxa fruticulosa ]
1806.jpg

背景を見てお分かりの通り、コケも生えていないような暗い場所デス。
小さな塊がポツポツと点在し、まるで星空のようでありマス。

1807.jpg


エダナシツノホコリ [ Ceratiomyxa fruticulosa var.descendens ]
1809.jpg
ポツポツ星空のすぐ近くで、大きな群落を作っていたのはエダナシツノホコリでありマス。
透明感のある白さ、イソギンチャクのような姿で、まるで海中にいるかのような幻想世界へと誘われマス。
よく見ると、エダナシツノホコリの群落の隙間から、アミホコリの一種のものと思われる古い子実体が、ところどころ顔を出しておりマス。

こうして拡大してみると、子実体の外側に胞子が付いている様子が分かりマスね。





ウツボホコリ [ Arcyria denudata. ]
1808.jpg
ムラサキホコリと同じく、倒木上部の目立つ部分にいたウツボホコリ。
コケの緑色に映える、鮮やかな朱色が目を引きマス。
胞子を飛ばして乾燥し、ケバケバした粗いスポンジのような質感デス。
こんなウツボホコリも、出来たての未熟子実体はプリッとした純白であると言うのも、興味深いトコロでありマス。


ホソエノヌカホコリ [ Hemitrichiaclavatavar.calyculata ]
1810.jpg
コチラは瑞々しい艶オレンジを保っていたホソエノヌカホコリの未熟子実体デス。
未熟な状態が長いと言われている本種、成熟すると黄色いモジャモジャになりマス。(写真の右端にちょろっと写っておりマス)


マメホコリ [ Lycogala epidendrum ]
1811.jpg
倒木の端っこに、申し訳なさげに三っつだけあったマメホコリ。
相変わらずの可愛らしさでありマス。






1812.jpg

今回の舞台となった倒木がコチラ。
沢の流れの上に覆いかぶさるように倒れこんでいる、大きなものデス。


8月の始め、まさに猛暑の最中に撮影したもの。
鬱蒼と茂った木々に囲まれて薄暗く、涼しさを感じられる沢沿いでありまシタが、木々の間から射し込む陽射しが徐々に増して来て、じりじりと気温が上がり始める、真夏の朝でシタ。

・・・そんな8月最後の更新にしようと記事を書いているうちに、いつの間にか9月になってしまいまシタ(笑)
猛暑の日々も、なんだかもう遠い思い出かのように、すっかり涼しい日々が続く今日この頃。

残り少ないシーズンを、出来る限り堪能させて頂かなければ!
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粘菌、個性豊かですね!!
特にエダナシツノホコリのマクロで見た時の顕微鏡で覗いたかのような世界は芸術的にすら感じます

木漏れ日さす粘菌の森!!芸術的!!
アリくらいの大きさになって迷い込んでみたいもんです。
この狭い範囲内で、存分に楽しませて頂きました。
子実体のバリエーションを見ているだけでも飽きませんね。

エダナシツノホコリ、最初にマクロレンズで撮影した時には、本当に感動ものでした。
しかもよく見られる粘菌、と言うフレンドリーさも素敵なヤツです(^ 菌 ^)
この季節、粘菌と苔の組み合わせは鉄板ですね。
みずみずしさ&ジメジメ感がたまりません。
ほんと、極小世界に迷い込みたいです!
コケをかきわけて、子実体を下から見上げてみたい・・




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プロフィール

クマG

Author:クマG
今日も薮で虫探し!

ハエ、ゴキブリ、カマドウマにザトウムシ。
多肉植物も栽培中・・・

東京在住の、自称・薮BOYでございマス。

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