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2014.06.24     カテゴリ:  植物 

   不思議な姿は、この空気と共に味わいたい  キヨスミウツボ

雨上がりのこの日、しっとりとした空気に包まれた沢沿いの山道で、ツチアケビを探して歩いていると、地面からわずかに、にょっきり顔を出す白くて奇妙なモノが目に入りまシタ。


おおっ?!これは一体・・・

キヨスミウツボ [ Phacellanthus tubiflorus ]
Phacellanthus tubiflorus


白いキノコのようにも見える、なんとも不思議な姿の花・・・?

詳しい正体が分からぬまま、その見た目から何らかの腐生植物であろうと、地面に這いつくばり写真を撮っていると、偶然通りかかったベテランハイカーの方に、これは「キヨスミウツボ」だと教えていただきまシタ。






調べてみると、「腐生植物」ではなく「寄生植物」であるキヨスミウツボは、主にアジサイ類、カシ類、マタタビ類などをホストとし、特殊な寄生根で宿主となった植物の根から直接養分を吸収して生活しているとの事デス。
そのため、葉緑素を必要としないその体は、このように真っ白になったと言うわけデス。
Phacellanthus tubiflorus
地上に出ているのは花の部分のみで、約25〜30mmほど。
地中には鱗片葉をまとった長さ50〜100mmほどの太い茎があり、その先の寄生根が、宿主の根を取り込んでいるのだそうデス。


ハマウツボ科、キヨスミヨツボ属。
花期は5〜7月で、この日はまさに見頃と言ったところでシタ。
Phacellanthus tubiflorus
こうしてじっくり見てみても、実に奇妙な姿の花でありマス。







ベテランハイカーの方が、こっちにもっとたくさんあるよと、教えて下さりまシタ。
Phacellanthus tubiflorus
これは圧巻!・・・見事な群生株でありマス。


・・・聞けばこの辺りのキヨスミウツボも、残念ながら盗掘の被害に遭ってしまう事がたびたびあるのだそうデス。

そのため、この辺りをよく歩くベテランハイカーの方々の中には、このような群生が咲くと、枯れ葉などを上から掛けてカムフラージュする、なんて事もよくあるのだそうデス。
撮影の為に一度どけさせて頂きまシタが、実際この株にも、杉の枯葉が掛けられておりまシタ。



このキヨスミヨツボ、もともとは千葉県の清澄山で最初に発見された事にちなんでその名が付けられた、というのは有名な話しなのデスが、現在はその清澄では姿が見られなくなってきているとの事デス。












***追記***

約1カ月後の7月末、同じ株を見に行ってみると、しっかり結実しておりまシタ。
Phacellanthus tubiflorus
来年も是非、見に来たいと思いマス。
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こんにちは。

一瞬ギンリョウソウかと思ったら別の種なんですね。
こんな特殊な環境でしか生育できないものを持って帰っても育てられないだろうに、一時いけられれば良いくらいの感覚で持っていく輩がいるんですかねぇ。
まったくその通りですね。

この環境で出会うからこそに、美しさがあると思います・・・様々な場所を歩かれていらっしゃるkanageohis1964さんでしたら、こういった環境の貴重さというのもお分かりいただけると思います。
いつまでも残って欲しいものデスね。


ギンリョウソウに似た雰囲気がありマスよね。
調べてみると、ギンリョウソウは腐生植物、キヨスミウツボは寄生植物で違うライフスタイルを持ちながらも、両者とも葉緑素を持たないために、似た雰囲気を醸し出しているようデス。
植物に目を向けるようになって感じましたが、いろいろと話を聞いたり本を読んだりして直面するのが盗掘の話ですね。
直接目撃したり、長く通って減っているのを実感したわけではないですが、よくこの手の話を耳にします。
もちろんその地で咲いているのがイチバンなのは至極当然なんでしょうが、人間の欲というのは恐ろしいモノですね。
数が減って希少ということが、“守らなければならない”と感じる人もいれば、“より貴重で価値のあるモノ”と付加価値がついたように感じる人もいますしね。
どちらも魅力的だと思っているだけに難しい問題ですね・・・


そしてこんな素敵な写真を見てしまうと自分もこの目で見たくなりますね。
この手の植物はじっくり地面を舐めまわすように見て行かないと難しいですかね?
冬虫夏草も一緒に見つけられるくらいですし、クマGさんは良い眼をお持ちで^^


ボクも植物歴はほぼ無いに等しいようなモノなので、いつも手探り状態なのデスが、このキヨスミウツボのように特徴的な植物だとやはりハイカーの方々もよく知っていると言うか、話しかけてくる事が多く、そんな中でも「前はもっとあったんだけど・・」とか「今年は少ないなぁ」なんて話しが多い気がします。
それがすべて盗掘が原因と言うワケではないと思いマスが、実際話しを聞いた時はショックでしたね・・・こんな寄生植物までも盗掘の対象になるとは。
しかしながら、この場所では幸運にもそれらを守ろうとしている方々も多いと言うのも事実、キヨスミウツボの他にも季節ごと様々な植物が花を咲かせてくれるでしょう・・・

キヨスミウツボはホントに偶然見つけたもので、たまたまよく見える位置に出ていた(一枚目の写真)んデス。
そのあとはじっくり地面をなめ回しました(笑)すると実はもう通り過ぎていた場所に群生があった、的な。
月光さんの記事を見ても毎度思うのデスが、植物ってほんと、タイミングですよね。
このキヨスミウツボも、一週間ずれたら確実に見られなかったかもしれないですし。
ちなみにこの日見たかったツチアケビは、小さな一株を除いてすべてまだツボミでした・・・




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Author:クマG
今日も薮で虫探し!

ハエ、ゴキブリ、カマドウマにザトウムシ。
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東京在住の、自称・薮BOYでございマス。

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