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2012.10.28     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   季節に変わり目、視点の変わり目  イトヒキミジンアリタケ

イトヒキミジンアリタケ [ Cordyceps sp. ]
Cordyceps sp.


アリの仲間(写真はムネアカオオアリと思われる)を宿主とする、小さな冬虫夏草・その名もイトヒキミジンアリタケでありマス。


沢沿いなど湿度の高い場所の樹幹(場所によっては葉裏)などに着床する気生型で、黒褐色の非常に細いストローマの中程に、円盤状の子嚢果がつく形状で、普通種ではありマスが、なかなか見つけにくい冬虫夏草デス。







イトヒキミジンアリタケ

十月もいよいよ終わりに近づき、すっかり空気もひんやりしてきた今日この頃・・・
この日も朝から虫探しに歩き回っていたのデスが、曇りの天気のせいもあり、いまひとつ成果は上がらず、ひょっこり出てきてくれるのは、モエギザトウムシばかりと言った具合でありマス。


とは言え、ザトウムシもそろそろ見納め・・と言う事で、いつもオオナミザトウムシがたくさん張り付いている、苔むした大きな半倒木を見に行ってみたのデス。





イトヒキミジンアリタケ

ザトウムシ達はまだご健在でしたが、気温が低いためかじっとしておりマス。
ザトウムシの観察がてら「もしや」と思い樹皮の影になっている部分などもじっくりくまなく探してみたところ・・・



ひょろっと糸のようなモノ、そしてその根元には小さな昆虫のシルエットが。
ありました、イトヒキミジンアリタケでございマス。

斜めになって倒れかけた、その大きな半倒木のちょうど裏側にひっそりと発生していたイトヒキミジンアリタケ、周辺をさらに探してみると、数個体見つける事ができまシタ。
夏にもよく来ていた場所だけに、驚きでありマス。

Cordyceps sp.
まだ生きているうちに菌に寄生されたアリは、自ら葉裏や樹幹の枝裏などに移動してゆき、落ぬよう大アゴでしっかり食らいついた状態で死んで行くのデス。
これは、イトヒキミジンアリタケによる寄主操作、つまり胞子を拡散するのに適した場所へとアリを操っている、と言うワケなのデス。

このアリに表情が、菌の不思議な世界を物語っているようデスね・・・






なかにはこんなモノも。

重複寄生?
Cordyceps sp.
イトヒキミジンアリタケと、さらに違う虫草が重複して寄生しているのか、もしくはなんらかのキノコが生えただけなのか・・・
謎の残る個体デス。

宿主のアリはかなり分解が進んでおり、また着床していた木も、周辺の湿度が高いためか、だいぶ朽ちてボロボロの状態でシタ。












薄暗い森の中、この木の前を幾度となく通り過ぎてきた今夏を思い出しマス。

イトヒキミジンアリタケ


いつもの場所でも、知らない事はまだまだたくさん潜んでいる・・・
もっと目を凝らして歩きなさいと、言っているようなイトヒキミジンアリタケの姿でありまシタ。



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キノコみたいなの出てるの何なんですか!それ!
これも後でちょっと場所を教えて下さい!
見たことないっす。
これは本当に謎でした。
場所は詳しくお教えいたしマス・・・

しかし!!
コレ、かなりボロボロで、なんと撮影中に破壊してしまうと言う失態を犯したのデス・・

まだ他にあればいいのだけど・・(T▽T)




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Author:クマG
今日も薮で虫探し!

ハエ、ゴキブリ、カマドウマにザトウムシ。
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