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2017.04.29     カテゴリ: 植物コケ 

   コケシーズンのお供!


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ヤンマタケや、クモの虫草を発見した枯れ沢ですが、石と土が入り混じった側壁は、程良く湿度が保たれており、コケがいたる所に生えているのですが・・・
なにげなく目をやったこの石にちょぼちょぼと生えたコケ、なんだか怪しいのです。



近づいてじっくり見てみると・・・







やっぱりありました、極小の蒴!!
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葉の形からするに、ホウオウゴケ科の一種のように思われるのですが、非常に小さい植物体であります。





拡大してみます。
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小さな植物体の先端から、短く柄を伸ばした胞子体も・・・
これまた極小であります。







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指と比べても、この小ささ!
もともと、それ自体が小さなモノが多いコケの蒴ではありますが・・・これは目を凝らして地面を見つめていないと、見逃してしまいそうです。
こんな申し訳なさげな小さな蒴でも、しっかりと胞子を飛ばして生息地を広げているのですから、オドロキですね。






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以前に「未定」でも紹介した、ユウレイホウオウゴケのように、植物体が肉眼では確認出来ないほどの「超」極小種の他にも、ホウオウゴケ科にはこのような極小種が何十種とあり、それらは「マイクロ・フィシデンス」と呼ばれるのだそうです。(Fissidens=ホウオウゴケ属)

・・・と、言うのは、今月発売になったコケの図鑑で読んだモノ。








そう、「かわいいコケブログ」でお馴染みの、日本を代表するコケ女子・birdさん著による、新しいコケ図鑑・・・

「知りたい会いたい 特徴がよくわかる コケ図鑑」

であります!



近所にありそうなコケから、これから会いたいコケまで、182種を紹介した、コケ図鑑の決定版であります。

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コケとお近づきになるための③ステップと、分りやすい解説で、いつまで経ってもコケ初心者のクマGにも、とても優しい内容なのです。
そしてなにより、写真がキレイ!
コケの同定が難しくても、写真を見ているだけで楽しめます。


さらに、本を手にとるとすぐに分かるのですが、透明のビニールカバー仕上げになっているのです。
これはもちろん・・・

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そう、コケのあるフィールドに連れ出してもOK!仕様になっていると言う事なのです。
さすが、コケ女子ならではの心にくい演出であります。

birdさんに伺ったところ、このビニールカバー仕上げは、人の手でなければ出来ない作業らしく、とても手がかかるのだそうです。
そんなところにも、コダワリを惜しみなく詰め込んだ一冊・・・



さらにさらに、ほんのちょびっとではありますが、クマGも写真を提供しております。
ほんのちょびっとです・・・どのくらいちょびっとかと言うと、ユウレイホウオウゴケくらいでしょうか(笑)

と、言う事でおススメのコケ図鑑ですよ!
これからのコケシーズンのお供は、この一冊でキマリですね。

4259565389知りたい 会いたい 特徴がよくわかる コケ図鑑
藤井久子 秋山弘之
家の光協会 2017-04-12

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2017.04.21     カテゴリ: 昆虫シリアゲムシ 

   春のシリアゲムシ

キシタトゲシリアゲ Panorpidae fulvicaudaria 
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4月も後半に突入・・・!
大風・大雨で荒れ狂ったり、気温も上がり下がりしておりますが、公園のソメイヨシノの枝もすっかり緑色に変わり、お花見騒ぎも一段落と言った所であります。

フィールドに出てみると、少し前までは小さなハエ目の仲間達ばかりが我が物顔で飛び回り、小型のフンバエでさえ「デカイっ!」と驚いていたのですが、そこに突然ひときわ大きな昆虫が現れました。




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この特徴的な顔は、お馴染み・シリアゲムシです。

シリアゲムシと言えば、「未定」でも何度か記事に登場しておりますが、いずれも盛夏の頃に撮影したヤマトシリアゲばかりでした。
この写真のシリアゲムシは、初登場のキシタトゲシリアゲであります。




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鮮やかなオレンジ色の鼻先で、馬面をより強調しているユーモラスな顔つきの、キシタトゲシリアゲ。
シリアゲムシ科・シリアゲムシ属のトゲシリアゲ群に分類されるシリアゲムシで、日本産のシリアゲムシ属の中では、最も早い時期に姿を現す種類なのだそうです。
第6腹部背板の後端に一本の角状の突起があり、これがトゲシリアゲの名前の由来になっているとの事です。(確認は出来ず)




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キアシシリアゲ Panorpa wormaldi
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さらに同じ場所で、黄色くて小型のシリアゲムシも発見しました。
調べてみると、キアシシリアゲではないかと思われます。
すぐに飛んで逃げられてしまいましたが・・・淡い黄色が、なかなか美しいシリアゲムシであります。

この日は、どちらの種も♀しか見る事ができませんでした。
♂が現れる頃に、もう少し追って観察してみたい存在であります。

2017.04.15     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   クモの冬虫夏草 Torrubiella sp.

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前記事でヤンマタケを発見した枯沢にて。

沢の壁面は崩れやすくなっており、少し触るだけで石がボロボロと崩れ落ちて来て、常に土が露出している状態です。
その壁の真ん中、石の陰にポツリと白い物体が見えました。

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近づいてみると、やはり。
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どうやらクモの虫草のようです。

クモは石の陰の、少し穴になっている空間にぶら下がるような形で着床しておりました。
広角で環境も入れての撮影をしてみたのですが(2番目の写真)、クモが小さいのと、石に阻まれてうまくアングルが調整出来ないで四苦八苦しているうちに、レンズに土が乗ってしまい、さらにそれに気づかずに撮影しておりました。
(写真右側、クモの横の茶色い前ボケのようなモノはレンズに乗った土です)






クモを土壁から取り出してみました。
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クモの体長はおよそ5~6mmくらいです。




全身がふわふわとした綿のような菌糸に覆われております。
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裏側です。
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実際はこのような向きでぶら下がっていたワケですが、こちら側(クモの腹面)に白い菌糸はあまり見えません。






クモの右前肢から出ている子嚢殻です。
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上写真の、右前肢が一番目立ちますが、他の脚からもちらほらと出ております。
体部分に子嚢殻は見られませんでした。
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子嚢殻部分。
透き通る、淡い橙色が美しいです。
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子嚢殻を形成している事から、Torrubiella属の虫草菌であると思われますが、詳細は今のところ不明であります。
「未定」では、これまでに同じ山にて、似たような姿のクモ生冬虫夏草を2回発見、記事にしております。

過去記事 
2016/1→雪化粧ならぬ、菌化粧
2016/3→クモノイト





今回の個体は、クモの顔の部分が菌糸に覆われていなかったので、その表情を窺がう事が出来ました。

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生と死、その両方が一つに存在する冬虫夏草。
このクモの表情が、その怪しい世界へと誘ってくれているようであります。
・・・今シーズンの菌運を祈ります!



2017.04.10     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   二度ある事は・・・ヤンマタケ  Hymenostilbe odonatae


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二度ある事は三度ある、とでも言いましょうか・・・
まさかこのタイミングで三度目が来るとは、思ってもみませんでした。




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そう、このシルエットは、間違いありません。
デジャブでしょうか・・・またもや地面に落ちているではないですか!







ヤンマタケ Hymenostilbe odonatae
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間違いありません、ヤンマタケであります。
しかもこれまた非常に美しい個体です・・・!

さらに、今回はアカトンボの一種(アカネ属)のトンボが宿主となったヤンマタケであります。
・・・これは初めて見ました。

ヤンマタケはトンボ目の成虫に寄生する、気生型の冬虫夏草で、ミルンヤンマ、オニヤンマなどのヤンマ科、サナエトンボ、そしてノシメトンボやナツアカネなどのアカネ属のトンボを宿主としております。
「未定」では、過去に2回この(地面に落ちている)ヤンマタケを発見、記事で紹介しておりますが、いずれも宿主はミルンヤンマで、アカネ属のトンボは今回が初めての発見であります。

過去記事
2014年→この淡き朱色は、夏の終わりの花火の色か、一足早い紅葉の色か
2016年→三度目の正直、あるか!?



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トンボの身体を、枝にしっかり着床させている菌糸は、しっとりとしており、うっすらと朱色にもピンク色にも見える色合いが、とても美しいです。
複眼は、しわしわになっておりますが個眼の凹凸もまだしっかり残っております。





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節々から均等に出た子実体。
全体に潤いが感じられ、菌が「生きている」事が実感できる個体であります。






ノシメトンボでしょうか。

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やはりいつ見ても非常にかっこいい冬虫夏草であります・・・素晴らしいです。

もう一度、頭部を。

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翅こそ残っておりませんが、地面に落ちていたにしては非常にキレイな状態を保っている個体だと思います。
去年の夏~秋に着床したのでしょうか。

今回は、この春に何度か脚を運んでいる、枯れ沢での発見でした。
今年は、去年まで見て来た他のポイントは、土壌も若干渇き気味でイマイチしたが、このポイントは湿度が保たれており、石裏を見ても生き物が豊富です。
後日紹介する予定ですが、クモ生の冬虫夏草もこの場所で新たに発見しております。




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さてさて・・・
どうしてもその姿を見たくて探しまくって、やっと最初に見つけてから、かれこれ3年。
そろそろちゃんと樹に着床している姿を見たいものです(笑)

2017.04.06     カテゴリ: クモガタ類クモ 

   静寂に包んであげたい。


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すっかり春らしくなって来ましたね・・・這いつくばって地面の虫ばかり見ていた季節も、もう終わりであります。
土壌生物を撮影中、地面からふと視線を上げると、長く美しい脚のクモが、まさに脱皮直後の状態で葉の裏からぶら下がっておりました。







透き通る身体、繊細な美しさ・・・この瞬間に出会えたのは、まさに幸運と言えましょう。
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恐ろしげな巨大な牙を持っておりますが、まだ透き通っております。
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撮影時はユウレイグモかと思っていたのですが、自宅であらためてモニターで確認してみると、頭胸部の形状や顔つきが全く違います。
体色がはっきり出ていないのでイマイチ分らないのですが、アシナガグモ科の一種、メガネドヨウグモ(Metleucauge yunohamensis.)あたりではないかと思われます。





葉裏から糸でぶら下がっておりますが、実は地面スレスレの高さ。
写真だけ見ると、静寂に包まれて神秘的なシーンを想像されるかと思われますが・・・



実際はやたらと風が吹き抜けて、クモはずっとぐるぐる回っておりました(笑)


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もちろん、撮影は一苦労でありますっ!

2017.04.01     カテゴリ: 昆虫バッタ 

   ガロアムシの一種

ガロアムシの一種
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石をめくって地面の下を見ていると、時折現れるガロアムシ。
毎回撮影を試みるのですが、なかなか動きが早く、すぐに石の下に隠れてしまうので、写真を撮らせてくれない存在なのです。
今回は動き回るものの、裏側に逃げ込まなかったのでなんとかフレームに収まりました。



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白く半透明な体。
幼体なのでしょうか?
同じポイントで、茶色くてもっと大きな個体も見た事がありますが、同種なのかは不明です。
「生きた化石」として有名なガロアムシ・・・今まであまり注目していなかった虫ですが、調べてみるとなかなか面白そうな虫であります。


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プロフィール

クマG

Author:クマG
今日も薮で虫探し!

ハエ、ゴキブリ、カマドウマにザトウムシ。
多肉植物も栽培中・・・

東京在住の、自称・薮BOYでございマス。

どうぞよろシク!

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