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2015.06.27     カテゴリ:  昆虫 

   訪問者シリーズその8  セスジシミ

訪問者シリーズ!

都内にありながら、木々が豊富な大きな公園が隣接している我が家のアパートの建物、玄関周辺には灯火に誘われてガや甲虫など様々な虫が飛来します。
そんな虫達を紹介するコーナーでございマス。

珍しい種は期待できそうもありませんが、普段はスルーしてしまいそうな地味な虫にもなるべくスポットを当てて行こうと思っております。




本日の訪問者は・・・


セスジシミ [ Ctenolepisma lineata. ]
Ctenolepisma villosa

セスジシミでございます。
シミ目 ( Thysanura ) シミ科( Lepismatidae )
これまたマイナー昆虫の登場でありますが・・・
存在は知っていても、なかなか探して会える虫では無いような気がしますが、こちらは訪問者と言うよりは、むしろ居住者と言うのが正しいです。
そう、実は自宅アパートの建物に以前から生息していたようで、今ではベランダの植木鉢の下や、たまにトイレの床を歩いていたり、仲良く暮らしております。
そこまで築年数が古いと言うワケでは無いのですが、彼らにとっても条件がよかったのか、言うならば我が家は「シミ付き物件」なのであります。






Ctenolepisma villosa

シミとは漢字で「衣魚」と書きますが、まさに読んで字の通り、体は魚のウロコを思わせる銀色の鱗粉で覆われており、その動きもまたメダカのような小魚が、びっくりして逃げ泳ぐ様を思わせるように体をくねらせて、とても素早く動きます。
フィールドでよく見かける、イシノミなどにも似た、原始的特徴を持った昆虫であります。

この個体は「セスジ」と言うほどスジがはっきりしていないので、最初はヤマトシミなのかと思ったのですが、どうやらセスジシミだったようです。

セスジシミの特徴としては
・より大型である
・麟粉が、茶褐色と黒色の縦線模様である
・腹の金属光沢が弱い
・付属肢が長く、触角、尾糸、尾毛にも茶褐色の濃淡模様がある
・第10腹節背板が鈍角三角形である

などが挙げられました。



Ctenolepisma villosa
こちらがシミの特徴的な部分のひとつである、尻尾周辺ですが・・・

第10腹節背板(腹部の先っぽ)が三角形で、尾毛にも縞模様が確認できますね。




再び顔のアップであります。
Ctenolepisma villosa
こうして見るとなかなか美しい色合いの鱗ですね。
すぐに数えられてしまいそうな単純構造の複眼もまた、可愛らしいです。

調べてみると、シミは非常に寿命が長い(7~8年)ようで、このセスジシミに関しては定かではありませんが、もしかしたらクマGがここに越してくるずっと前から住んでいたのかもしれません。
季節問わず幼体も成体も見かけるので、この面白い同居者を、今後も観察してみたいと思っております。








2015.3.19の訪問者です。


訪問者シリーズその1  タマナギンウワバ
訪問者シリーズその2  クロクモヤガ
訪問者シリーズその3  ブドウトリバ
訪問者シリーズその4  ニトベエダシャク
訪問者シリーズその5  クロバネフユシャク
訪問者シリーズその6  ウスバフユシャク
訪問者シリーズその7  アオズムカデ
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2015.06.20     カテゴリ: 昆虫甲虫 

   オオトラフハナムグリの触角が示す、その先には  Paratrichius doenitzi.

オオトラフハナムグリ [ Paratrichius doenitzi. ]
Paratrichius doenitzi

林縁の葉上で自慢の触角を広げ、周囲を見回しているオオトラフハナムグリ(オオトラフコガネ)の姿がありました。
この季節、こうした姿をよく見かけますが、出会うと嬉しくなる甲虫のひとつですね。



相変わらずの美しさを見せてくれます。
Paratrichius doenitzi
この色使い、模様のセンス、素晴らしいとしか言いようがないデザインは、やはり魅力的であります。
さりげなくカメラ目線までくれたサービス精神たっぷりのこの個体も、数カット撮影したところで素早く向きを変えてブーンと飛び去って行きました。










葉上のオオトラフハナムグリの撮影を終えて、今度はすぐ近くの枯れ沢で倒木を見ていると、小さなキノコの下にもまた、オオトラフハナムグリの姿が。

Paratrichius doenitzi


「こんなところにもいたのか」
と、思って写真を撮っていると、ブーンと羽音を響かせてさらにまた一匹、オオトラフハナムグリがやってきました。

これは、もしや・・・?









倒木の周囲の落ち葉を、そっとどかして探してみると・・・やはりいました。
Paratrichius doenitzi
美しい♂とは似つかぬ地味な姿。
オオトラフハナムグリの♀であります。



Paratrichius doenitzi

オオトラフハナムグリは、幼虫時代は朽木を食べて成長し、成虫になると花の蜜や花粉を求めて活発に飛びまわります。
しかし♀はこのように朽木の下に潜んでいる事が多いようで、さらにこの地味な体色も相まってか、あまりお目にかかれない存在になっているようですね。
知らずに見れば、とても同種とは思えません。

♂は見晴らしの良い葉上に陣取り、自慢の立派な触角のレーダーを駆使して、こうした場所に潜んでいる♀のニオイを探していたに違いありません。




2015.06.18     カテゴリ:  トビムシ 

   これは・・・ヤマトフトゲマルトビムシ(?)  Lipothrix japonica

Lipothrix japonica


今年の4月にガレ場の石裏より発見、撮影したトビムシ。
オウギマルトビムシと思われるトビムシがいたのと同じ場所であります。
土壌生物に詳しいもふKさんより、ヤマトフトゲマルトビムシかもしれないと教えて頂いたのですが、自分ではもうそれ以上調べる事も出来ず・・・と言う状態でした。

ずんぐりした体型と、「フトゲ」の名前の通り太い体毛が特徴的であります。
1260.jpg体長は1mm前後。


おしりから。
1259.jpg

そんな中、リンク先の「IM」でお馴染ジークくんが、先日遠征先で発見・採取し、顕微鏡で確認したとの事。
記事「ヤマトフトゲマルトビムシ」
動画まで撮影されていて、流石であります!本種の特徴でもあるのんびりとした動きが可愛らしいです。


とはいえ、こちら「未定」では結局見た目だけでしか判断する事ができません。
・・・が、この種は日本で一属一種のみと言う事なので、おそらくヤマトフトゲマルトビムシであろうと言う事で、記事にしてみました。




同じ場所で見つけた、赤みが強い個体。
2154.jpg
積もった落ち葉の裏側にて。
葉を捲って観察中も、この個体はしばらく動かずにじっとていてくれました。

2153.jpg
左右に横切るのは、木の枝ではなく落ち葉の葉脈であります。







さらに同じ場所から。
湿った落ち葉の表面を動き回る、体長0.5mmに満たない小さなトビムシを発見し、撮影してみたところ、どうも雰囲気が似ております。

もしや、幼体なのでしょうか・・・??

2093_20150323013910ca6.jpg
どうなのでしょうか。

2094_2015032301391019a.jpg

しかしながら、この小さいヤツは動きがやたらと速く、しかも常に動き回っていたためにフレームに入れるだけでも至難の技・・・
うう・・・これは精神が摩り減る思いであります。









わたくしクマG程度のレベルでは、こうした極小生物達の撮影は、モデルがおっとりとしている、むしろ動かないくらいが丁度いい・・・Lipothrix japonica

動きの速い土壌生物の、面白いシーンや美しい写真を撮影されている方々は、ほんと尊敬するしかありません。
生き物に対する知識や観察力はもちろん、撮影技術の工夫や研究もかなり重要であるこの分野・・・。
そしてなんとか撮影できても、正確な同定が出来ないと言う難しさもあります。

2015.06.17     カテゴリ: 昆虫バッタ 

   Grasshopper

1406.jpg

森の木漏れ日を受けて、透明感ある若草色に思わずカメラを向けてみました。
Grassならぬ、Glasshopper。

沖縄はすでに梅雨明けしているとか。
毎日天気予報とにらめっこしている割に、降りそうで降らない今年の梅雨・・・
通勤や日常生活にはありがたいですが、降る時にはしっかり降って頂きたいところですね。

2015.06.14     カテゴリ: 昆虫虫のいる風景 

   カカオの実の中身は何か!?



なんとも奇妙な光景であります。
大型のシャクトリムシの背中にたくさんぶら下がった繭・・・
寄生蜂の繭かな?と思ったのですが、こんなのは見た事がありません。



こちらは少し離れた場所にいた、別個体です。
1394.jpg
イモムシの種類は同じだと思われますが、繭の形状が少し違います。

表面にシワがあり、しっかりとした肉厚な生地で出来ていそうな表面です。
1395.jpg
・・・たわわに実る、カカオの実を思い出しました(笑)

先端は蓋がついているかのような形状をしております。
1396.jpg


イモムシの体に、糸でしっかり固定されておりますが、イモムシが動くと繭も揺れ動きます。
1397.jpg
繭の数は13個で、大きさは6mmほど。

意外だったのは、この状態でもイモムシはかなり元気な様子で、さらには背中の繭をしきりに気にしては時折身をこじらせる動きをしているのです。
そのたびに繭が取れてしまうのでは?と、言うほどにイモムシの体にバシバシと打ち付けられておりました。

そして、もう一つ気になる事が・・・







繭をぶら下げたイモムシにつきまとって、周囲を飛び回る一匹の小さなハチ・・・
画面上に、忍び寄るハチの姿がお分かりいただけるかと思います。
1393.jpg

明らかにイモムシを狙って執拗にアタックをかけておりましたが、このイモムシはハチの存在に気づいているらしく、ハチが近づこうものなら、上半身をブンブン振り回して応戦しておりました。




こちらがイモムシに付き纏っているハチであります。
1363.jpg
写真がやや不鮮明ではありますが・・・はたしてこのハチが繭の主なのでしょうか。


このハチに付き纏われ、激しくのたうちまわるイモムシ・・・
ハチの撮影で気を取られているうちに、なんとイモムシの体からついに繭が落ちて無くなっているではありませんか!
慌てて地面を探し、落ち葉の間からなんとか無事に繭を見つける事が出来ました。

と、言う事で繭をお持ち帰りし、自宅で保管しておりますが・・・
撮影・採取したのが6月4日なので、この記事を書いている時点ですでに10日が経過しておりますが、未だ何の変化もありません。
面白い結果がご報告できればよいのですが・・・無事に羽化してくれる事を期待するしかありません!

2015.06.11     カテゴリ: 昆虫チョウ 

   静寂と情熱  その3

ミズイロオナガシジミ [ Antigius attilia. ]
ミズイロオナガシジミ Antigius attilia.

ウラナミアカシジミに続き、今年はゼフィルス達の姿を多く見かける事ができました。
いつの間にか背丈ほどに育っていた藪の間をすり抜けて飛ぶ、白く小さなチョウを目で追うと、ミズイロオナガシジミでした。
すぐにそれと分る尾状突起に、ピン!と立てた触角・・・さすが、繊細で可愛らしいチョウであります。





1399_20150609025528113.jpg

帰り道、道路脇に落ちていたのはアカシジミの死骸。
思わず拾い上げてケータイカメラにて撮影しました。
田舎道ですが、大型車両も多い場所だけに、車に当たって落ちたのかもしれません。



さて、「ゼフィルス」と言えば、言わずと知れた樹上性シジミチョウの一群で、春~夏にかけての風物詩的存在であり、チョウ好きにだけに限らず大変人気の高い昆虫でありますが・・・
今まで意識して探した事はありませんでした。

しかし、こうなってくると、王道であるミドリシジミなんかも撮影したくなってきます・・・
シーズン中に是非とも探してみたいです。

2015.06.10     カテゴリ:  爬虫類 

   潜伏

アオダイショウ [ Elaphe climacophora. ]
Elaphe climacophora.

薄暗い林内。
草陰に潜伏し、獲物を探して周囲を伺うアオダイショウ・・・





・・・なんて言ってみましたが、もちろんそんな訳はありません。
ボク程度のレベルでは、アオダイショウの自然なシーンを、こんなに間近で撮影出来るなんて事は、到底あるハズもなく。
林道を歩いていると、いち早くこちらの気配を察知され、ソロリと逃げてゆくアオダイショウに運よく気づき、背負っていたバッグをその場に放り投げて飛びついた次第であります。
もちろん、いくら温和なアオダイショウといえども、いきなり尻尾を捕まれたりしたらカンカンに怒ってしまうのは当たり前です。
しばし右往左往した後、とりあえず葉影に落ち着いてくれたアオダイショウの懐に、広角レンズを潜り込ませた一枚と言うワケであります。
ヘビの自然な姿を撮影するって、ほんとに難しいですね・・・
そもそもヘビと遭遇する事自体、なかなか出来ないここ近年、きっとこちらが見つける前に、ソロっと逃げられてしまっているに違いありません。

子供の頃は、もっとヘビとの出会いがあった気がするのですが・・・
しばしお相手をしてくれたアオダイショウにお礼を言うと、ゆっくりと藪に消えて行きました。

2015.06.06     カテゴリ:  菌類 

   小さなマイマイの大きなお家は、鱒の味

マスタケ?
1381.jpg

これは、マスタケだろうか。
初夏の気配を感じる勢い付いた藪に、すでに埋もれてしましそうな地面に転がった朽木から、大きく鮮やかなキノコが出ておりました。
何かいないかと裏側を覗きこんでみると、黒っぽいカタツムリが一匹、キノコを齧っております。

カタツムリの種類については全く分りませんが、すぐに去年の夏に見たヤマナメクジとランプシェードのようなキノコを思い出しました。


そう、今日6月6日は「マイマイの日」なのだそう・・・今日知ったのですが(笑)
と、言う事で最近撮影した中から、こんな写真を。
キノコとカタツムリ、やはりよく似合いますね。

2015.06.05     カテゴリ: クモガタ類ザトウムシ 

   むしの日!・・・過ぎちゃいました。

ザトウムシの一種
Nelima genufusca.

6月4日は「むしの日」!

・・・過ぎちゃいましたが。
皆さまいかがお過ごしだったでしょうか?

気温もぐっと上がり、様々なむし達の活動が活発化する、シーズンの変わり目にあたるであろう、むしの日。
つい先日までは、まだ土壌に身を潜めていたであろう、モエギザトウムシやオオナミザトウムシなどの、いわゆる「ザトウムシ」らしいザトウムシ達が、いよいよ地上に姿を現し初めたようであります。
写真は薄暗い林内で、アオキに架けられたクモ巣に、まるで主のクモかのように居すわっていたオオナミザトウムシの幼体ザトウムシの一種。
彼らがそこらじゅうを我が物顔で闊歩するシーズンが、今年もやってきたようです。

2015.06.03     カテゴリ: 昆虫チョウ 

   静寂と情熱 その2

ウラナミアカシジミ [ Japonica saepestriata. ]
ウラナミアカシジミ Japonica saepestriata

すでに暑い日が続いておりますが・・・
まだ新緑の爽やかな色合いを残す樹上に、燃えるようなオレンジがよく映える、ウラナミアカシジミの姿がありました。


ウラナミアカシジミ Japonica saepestriataまさに6月のチョウと言えるであろうこのウラナミアカシジミ。
こう言う季節モノに出会えると、嬉しくなりますね。







クロコノマチョウ [ Melanitis phedima. ]
Melanitis phedima

対する地面では、草の間に身を潜めているクロコノマチョウの姿がありました。
飛ぶ姿は大きくてとてもよく目立つチョウなのですが、ひとたび地面に降りたてば、たちまち周囲の落ち葉と同化してしまいます。

Melanitis phedima
成虫越冬であるクロコノマチョウ、この時期にいる成虫は去年の秋に羽化して越冬した「秋型」なのです。
冬の間も、この姿でじっと身を潜めて寒さに耐えていたに違いありません。
暑い昼間はこのようにじっと潜伏し、夕暮れが近づく頃に活発に飛び回るのだそうです。



6月ですね・・・!
と、言う事で今回もまた、6月らしいチョウの写真を。(5月の終わりに撮影したものですが)
カラっと爽やかな晴天が続いておりましたが、今日は久々に朝からガッツリの雨、長靴出勤のクマGでございます。
関東も間もなく梅雨入りか・・・?
天気予報が気になるシーズン到来です。


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プロフィール

クマG

Author:クマG
今日も薮で虫探し!

ハエ、ゴキブリ、カマドウマにザトウムシ。
多肉植物も栽培中・・・

東京在住の、自称・薮BOYでございマス。

どうぞよろシク!

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