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2015.04.30     カテゴリ: 植物コケ 

   帽子を脱いで

コケの蒴が美しい季節でございます。


成熟するまでの間、蒴を包んでいた保護組織は、帽(ぼう)と呼ばれ、中身の成長により破れてまさに帽子のようになって残り、またしばらくの間蒴を乾燥から守ります。
右の二つの蒴は、まさに帽を脱ごうとしているところ。
蒴が脱皮をしているようにも見えますね。






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帽を脱ぐと、蒴の口はさらに蓋で保護されております。
上の蒴のオレンジの部分が蓋ですね。
うっすらと中の蒴歯が透けて見えます。

蒴が完全に成熟すると蓋が撮れて、胞子を放出できるようになると言う仕組み・・・よく出来ておりますねぇ。



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下には脱げ落ちて役目を終えた帽がたくさんありました。
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これは・・・ノミハニワゴケでしょうか・・・?
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賑やかにたくさん出た蒴がよく目立っておりました。
まだヤマザクラの花弁が舞い落ちる4月中旬に撮影したものですが、この日は帽を被ったものから、すでに蒴歯が見えるものまで様々な成長段階が観察出来ました。

早いもので4月も今日で終わり、世間はGWへと突入している模様・・・
どこかにお出かけの際は、小さなコケにも注目してみてはいかがでしょうか。
今年も大型連休とは縁のないクマGでございますが、地道に近場を攻めたい、攻め続けたいと思っている次第でございます。
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2015.04.29     カテゴリ:  トビムシ 

   つぶつぶオレンジ

イボトビムシの一種


湿った落ち葉をそっと剥がしてみると、小さなイボトビムシが集まっておりました。
落ち葉の隙間にはたっぷりと水分が蓄えられており、まるで水面のようです。

白い菌のようなものに群がっております・・・食べているのでしょうか。


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この淡いオレンジが美しいのです。
大きな個体でも1mm強と言ったところでした。






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さらに小さな他のトビムシもやって来ました。

しかし太陽の光がほとんど届かない、暗い土壌に暮らす小さな彼らですが、鮮やかな赤やオレンジを纏ったトビムシダ二が多いのは、一体なぜなのでしょうか・・・?
まあそのおかげで、小さくても簡単に見つける事が出来るのですがね。

2015.04.25     カテゴリ: 植物コケ 

   そうそう、いまさらながら「コケ」のカテゴリーを作ってみました

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フィールドまで足を運ばずとも、本当はもうそこらじゅうにたくさんあるモノなのですが。
実際にファインダー越しに覗いてみると、あらためて魅力的なカタチだなぁと、感心させられてしまうのです。








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コケの胞子体、蒴(さく)と呼ばれる部分であります。
・・・コケからぴょこぴょこと、たくさん出ているアレですね。

春先、一斉に現れた小さな蒴達がいよいよ成熟し、こうしてギザギザの蒴歯(さくし)が現れます。
この蒴歯は湿度によって開閉し、中の胞子を効率よくばらまくと言う、驚きの構造が仕掛けられているのです。
小さな世界の造形美。
種類によって形も様々(なかなか同定には至れませんが・・)なこの蒴のデザインの面白さを、どうにか写真に収めたいと地面に這いつくばっておりました。


そんな矢先、リンク先のオシャレなコケブログ、ムシメガネでお馴染のmusimegane6さんが、蒴歯が開閉して実際に胞子を放出する様子を捉えたすばらしい動画を撮影されておりました!→ 「ハイゴケの蒴歯

さすがです。
胞子が出るところを撮影してみたい・・・!

2015.04.19     カテゴリ:  多足類 

   訪問者シリーズ7  アオズムカデ

訪問者シリーズ!

都内にありながら、木々が豊富な大きな公園が隣接している我が家のアパートの建物、玄関周辺には灯火に誘われてガや甲虫など様々な虫が飛来します。
そんな虫達を紹介するコーナーでございマス。

珍しい種は期待できそうもありませんが、普段はスルーしてしまいそうな地味な虫にもなるべくスポットを当てて行こうと思っております。




本日の訪問者は・・・


アオズムカデ [ Scolopendra subspinipes japonica ]
Scolopendra subspinipes japonica

アオズムカデでございます。
オオムカデ科オオムカデ属(Scolopendra)

この完璧な美しいフォルムを見よ!
と、言う事で今までガのみを紹介してきたこの訪問者シリーズでありますが、今回は突然ムカデの登場!・・・となりました。




Scolopendra subspinipes japonica

凶悪・トビズムカデの存在の陰に隠れて、若干目立たない感は否めない本種でありますが、トビズと並び最もよく見かけるムカデのひとつと言ってもよさそうなアオズムカデでございます。
体長は80~100mmでトビズよりも若干小型でスマートな印象のアオズムカデですが、こうして単体で見るとやはり迫力満点であります。




Scolopendra subspinipes japonica
恐ろしいほどに巨大な牙、そして申し訳程度の小さな4つの単眼が織りなす、この無機質な表情がたまりません。

Scolopendra subspinipes japonica

体色のバリエーションは幅広いようですが、この個体は脚の赤みが強くコントラストが美しいです。
実物は非常にトリッキーで生命力溢れる動きをする彼らですが、こうしてパーツごとに写真で見てみると、まるで精密なマシーンのようなフォルムであります。





Scolopendra subspinipes japonica

あらためてじっくり見てみると、ムカデってやっぱりかっこいい生き物ですね。
国産ムカデとは比べものにならない大きさ・迫力を持つ海外種に見慣れた現代においても、実際にフィールドやご近所でこんなのに出くわすと、「おお!デカイ!」となります。
自然の多い場所ではもちろんですが、ちょっとした公園や、時には家屋内に侵入してくる事もある彼等、こんな生き物が身近な場所に生息しているだなんて、夢がある!
・・・もちろん咬まれたくないですが(笑)

おっと、こちらのアオズムカデ、気づけばすでに一ヶ月前の訪問者でした!




2015.3.19の訪問者です。


訪問者シリーズその1  タマナギンウワバ
訪問者シリーズその2  クロクモヤガ
訪問者シリーズその3  ブドウトリバ
訪問者シリーズその4  ニトベエダシャク
訪問者シリーズその5  クロバネフユシャク
訪問者シリーズその6  ウスバフユシャク

2015.04.18     カテゴリ: 植物コケ 

   春爛漫


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春爛漫
・・・なかなかそんな日を堪能する事が無いままに、毎日天気予報と睨めっこしているうち、早くも4月は折り返しを過ぎておりました。
街のソメイヨシノはあっと言う間に終わってしまいましたが、フィールドではまだ山桜がはらはらと花びらを散らせております。
いっぽう花びら舞い落ちる地面に目をやると、コケ達が一斉に蒴をのばし、こちらはまさに春爛漫の様子であります。



最近はなんだか忙しく、写真はすこしばかりあるのですが、記事にする余力がない!
・・・そんな今日この頃であります。
体力が欲しいっ!(笑)

2015.04.14     カテゴリ:  菌類 

   雨に誘われて

アミガサタケ [ Morchella esculenta. ]


アミガサタケ。

・・・だと思われます。
アミガサタケにも何種類かあるようで、なかなか難しいのです。
連日の雨に誘われて、あちこちから顔を出しておりました。

2015.04.11     カテゴリ: クモガタ類ザトウムシ 

   出会いの舞台は春山ですが、アキヤマアカザトウムシ  Idzubius akiyamae.

Idzubius akiyamae

この造形を目の当たりにした時、ひとり山の中で声をあげてしまったのは言うまでもありません。







アキヤマアカザトウムシ [ Idzubius akiyamae. ]
Idzubius akiyamae

アキヤマアカザトウムシ。
トゲアカザトウムシ科のザトウムシで、日本ではトゲアカザトウムシ科のザトウムシは唯一本種のみ、第一脚にキレイに並んだ鋭いトゲが大きな特徴であります。
体長は3~4mmほどです。



いやあ・・・引きで見ても、アップで見てもほんとに素晴らしいデザインのザトウムシであります。
Idzubius akiyamae
凄すぎる・・・眼丘から伸びる角、ゴツゴツした全身の質感、たまりません。

そしてまるで魚の骨を思わせる、鋭いトゲを纏った第一脚でありますが、それに守られるかのように、内側には折りたたまれた触肢が見えます。
Idzubius akiyamae


ニホンアカザトウムシオオアカザトウムシのそれにも似た、鋭いトゲトゲの付いたカマ状の触肢である事が窺がえます。
Idzubius akiyamae







・・・すばらしい。
Idzubius akiyamae

関東から南西諸島まで、広く分布しているらしいのですが、散発的な分布であるとの事です。
いる場所にはいるようなのですが、この場所では一頭のみしか見つける事ができませんでした。
いやしかしほんと、出会いは突然に・・・いつかは出会えるであろう事を信じ、それをいつも心の片隅においていたクマGでありますが、まさか出会えるとは思わなかった、そんな存在であります・・・

ごつい外見とは裏腹に、ゆっくりと歩き始めるその姿は、重厚な存在感を醸し出しております。
静かなる彼らの生活史は謎に包まれており、見た目以上に不思議な生き物であると言う事は、間違いありません。



今年はこの調子で、まだ見た事のないザトウムシを、もっと見つけていきたいと思う次第でありマス!

2015.04.10     カテゴリ:  植物 

   スプリング・なんとやら   Arisaema limbatum.


春が急発進したと思っていた矢先、東京でもなんと雪が降って気温は一気に下がり、急加速からの急停止でありますが・・・いかがおすごしでしょうか。
「未定」の春もいまだ停止状態、イマイチ春らしい記事が更新出来ぬままになっており、ここらでひとつスプリング・エフェメラル的なお花の写真でも・・・
 





と、言う事で、春の花と言えばやはりコレでしょう。

ミミガタテンナンショウ [ Arisaema limbatum. ]
Arisaema limbatum
大きく口を開けた、如何わしいこの花に誘われてやって来た昆虫を待ち伏せるためか、クモが一頭陣取っておりました。

今年も、そこかしこから黒紫色の怪仏炎苞が、怪しく鎌首をもたげております。





Arisaema limbatum









見事な斑入りの葉を持つ株もありました。

Arisaema limbatum





2年ほど前に、一度この場所近くで斑入りの株を見たのですが、その時はずでに水枯れ状態になっており撮影には至らず、それ以来の再会となりました。
ミミガタテンナンショウの斑入りは、とくに珍しい物なのかどうかは分りませんが、この日は他に見つける事はできませんでした。
Arisaema limbatum

うん、やはりこの怪しい雰囲気・・・好きですね。

2015.04.03     カテゴリ: クモガタ類ダニ 

   モフモフのコートはもう脱いだ?  

ひっくり返って擬死をするスズキダニザトウムシを撮影しようとカメラを向けていると、どこからともなく現れたのはトゲジュズダニの一種と思われるダニであります。
Suzukielus sauteri
トコトコと歩いて来て、尖った脚先がスズキダニザトウムシに触れると・・・




「おっとびっくり!」
Suzukielus sauteri
「こりゃやばい!」

Suzukielus sauteri
「逃げろ~!」

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すたこらサッサと逃げてゆくトゲジュズダニでありました。







トゲジュズダニの一種  [ Epidamaeus sp. ]
Suzukielus sauteri

以前に紹介した、モフモフのトゲジュズダニの一種と同種と思われるダニであります。
・・・が、この個体はすぼらなのか何なのか、だいぶ地肌が露出しており、なんだか適当にくっつけた感が否めません(笑)

しかしそのおかげで、やっと本体の様子がよく見えました。
ササラダニ類ジュズダニ科Damaeidae。
脚の節々がふくらんで、それが数珠のようであると言う事が名前の由来なのだそう。
丸みをおびた身体はツヤのない黒色で、顔はこの通りなんとも言えないマヌケな表情を醸し出しております。
眼のように見える出っ張りは「胴感杯」、そこから生えている一本の毛は「胴感毛」と言う器官で、いわいる触角の役割をもっているものです。
・・・片方は完全に隠れてしまっておりますが。。

まったく面白いダニであります。
このダニと同種かは定かではありませんが、リンク先のIMでお馴染みジークくんが、とんでもなくハッピーな感じにデコレーションされた個体を撮影されております!
 →「ディッピンドッツ」
こ、これは・・・夢があるっ!(笑)


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プロフィール

クマG

Author:クマG
今日も薮で虫探し!

ハエ、ゴキブリ、カマドウマにザトウムシ。
多肉植物も栽培中・・・

東京在住の、自称・薮BOYでございマス。

どうぞよろシク!

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