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2011.11.22     カテゴリ:  原始腹足 

   ナメクジ味の、スウィーツ。

ヤマナメクジです。

山にいるからヤマナメクジ、その名の通り山地に棲息する大型のナメクジでございマス。
大きいモノで体長15cmを超える、ゴロっとボリューミーなナメクジでありマス。




[ヤマナメクジ]Meghimatium fruhstorferi
ヤマナメ 960



・・・この色、このツヤ、まさに秋の味覚といったところ。
実際に塩をまぶして串で塩焼き、と言う地域もあるとか無いとか。

しかしながら、山で見つけたヤマナメクジを、オヤツ感覚でそのままパクっとやるのは禁物でありマス。
広東住血線虫症と言う、脳や脊髄を犯す危険な寄生虫を持っている可能性が高いからなのデス。

・・ナメクジを生食出来るのは、畑正憲先生だけ!




ヤマナメ 800




しっかり加熱調理する事をオススメしマス。
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2011.11.20     カテゴリ: 昆虫イモムシ 

   スズメガではない、フクラスズメ。

まだまだ元気な、フクラスズメの幼虫でございマス。


奇抜なカラーリングと、トリッキーなアクションでお馴染のフクラスズメの幼虫、インパクト大の大型イモムシでありマス。



フクラスズメ [ Arcte coerula ]
フクラスズメ 黄色

こちらは「赤」がイメージカラーの個体。
フクラスズメ 赤





フクラスズメの幼虫といえば、激しく身体を震わす、頭突き、そしてゲロ吐きなどなど、多彩なアクションを得意とする非常に筋肉質なイモムシでありマス。
トレーニング次第では、芸も仕込めそうなポテンシャルを感じずにはいられまセン・・・


見かけた際は是非つんつんしてみる事をオススメしマス。




フクラスズメ 手

2011.11.18     カテゴリ: 昆虫虫のいる風景 

   冬の風物詩は美しき害虫、雪虫。

北国では冬を運んでくる虫として馴染み深い、「雪虫」・・・

まさに粉雪を思わせる白いこの虫が、フワフワと風に舞のを見る頃になると、やがて初雪が降るのです。



そんな冬の風物詩である雪虫、じつはアブラムシの一種で、北国では一般にトドノネオオワタムシと言う種類でありマス。
春にヤチダモ類の葉に発生したトドノネオオワタムシは、夏になるとトドマツに移動してその名の通りトドマツの根元で生活し、晩秋の頃にまたヤチダモへと移動をするのデスが、そのとき初めて白い綿を纏い、「雪虫」となるのデス。









・・関東ではあまり馴染みのない雪虫ですが、実は都心でも見る事が出来マス。

この辺りでは主にケヤキフシアブラムシと言う種類で、夏の間はササを生活の場とし、晩秋に雪虫となりケヤキに移動するのデス。
そう、ケヤキは街路樹として公園などにも多い樹木ですネ。




ケヤキフシアブラムシ [ Paracolopha morrisoni ]
ユキムシ 横

飛び立とうとするケヤキフシアブラムシ。体長は3~4mmほど。
ユキムシ 翅


トレードマークの白い綿のようなモノは、実は体から分泌したロウ物質で、非力な翅でも風に乗りやすいためや、着地の際に土や水から体を守るため、などと言われておりマス。




二つの植物を渡り歩く変わった生活を送っているこの雪虫、植物にとっては天敵であり、害虫としても知られておりマス。

春に発生したケヤキフシアブラムシは、ケヤキの新葉に大量の虫コブを作ったり、ベタベタした粘性の排泄物は、すす病と言う葉の病気を引き起こさせたりと、ロマンチックな見た目とは裏腹に、しっかり「アブラムシ」なのデス。








フワフワと中を舞うケヤキフシアブラムシ
ユキムシ 飛行



・・・しかしながらこうして中を舞う雪虫は情緒あふるる、いいモノですネ。

2011.11.16     カテゴリ:  菌類 

   11月のセミは、静かに佇む。



どうも。




ツクツクボウシ 480



すっかり秋の空気となった森の中で、ただ一匹ひっそりと過ごすツクツクボウシの♀、成虫になるのが遅かったのか、はたまた夏の生き残りなのか・・・辺りに仲間の姿はもうありません。

今年もいよいよ見納めとなりそうデス。



・・・と、言うかきっともう見納めですネ。










さらにこんなモノも。

「夏の名残り」とでも言うべきか、木に止まったまま絶命し、そこから鮮やかな緑のカビが湧き出すかのように生えている、アブラゼミの死骸でありマス。
「死」から新たな「生」が誕生した光景の、おぞましささえ孕む、美しさ・・・



アブラゼミ カビ 横


アブラゼミ カビ 縦


それはすでにセミのカタチをした、セミでないモノでありマス。
カビは鮮やかな緑色の胞子を盛んに飛ばしておりまシタ。










コチラは9月に撮影した、セミノハリセンボンに醸されたツクツクボウシでありマス。

セミノハリセンボン 横


セミノハリセンボン アップ



セミノハリセンボンとは主にセミを宿主とする虫草の一種で、「ハリセンボン」の名前の通り、無数の白いピン状の子実体がセミの体を覆い尽くし、異様な雰囲気を醸し出しマス。
夏の時期に、セミの多い森や林を歩く際に足元を注意深く探せば、割とこの「ハリセンボンゼミ」が落ちている事がありマス。
菌類に醸されたセミの亡骸は、アリなどに食べれれる事がないため、しばらくの間この姿で森の中に存在しているのデス。


地面に落ちる事なく、見事な子実体を生やしたその姿は神秘的で、虫草の不思議な魅力に気付かされてしまった、ある夏の日の思い出デス。




セミノハリセンボン 緑

2011.11.11     カテゴリ: クモガタ類ザトウムシ 

   森の掃除屋・・・いいえ、むしろ森の妖精と呼びたい。それはザトウムシ!

どうも。



2011年も、気付けばすでに11月11日になっておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
外の空気もすっかり冷たくなり、森をあるけば必ずと言っていいほどそこらじゅうにいらっしゃる、ザトウムシ達もそろそろ見納めの時期でありマス。



そもそも、このザトウムシとはいったい何者なんでしょうか。

豆粒もような身体から、ヒョロっと細長いだけが生えていて、フワフワと歩くその姿はユーモラスであり、まさに奇妙、最も身近な「奇虫」と呼んでもおかしくない存在だと思いマス。


クモ形類に分類されるザトウムシは、一見クモにも似ておりますが、頭胸部と腹部のくびれが無い事や、眼が2個しかない事、糸を出さない事、そしてクモ形類の中でも唯一、直接交尾する(クモの仲間は、小さな網を作りいったん精子をそこに乗せ、それを触肢の先端に貯めておいて、交尾時に触肢の先端を♀の生殖口に挿入する)事など違いは多く、クモとは近くも遠い存在と言えるのでありマス。



最もポピュラーな小型の可愛らしいザトウムシ、モエギザトウムシ [ Leiobunum japonicum japonicum ]
モエギザトウムシ 港南台2

                  アカサビザトウムシの裏側、なんとも奇妙な生き物ですネ 
ザトウ 裏側










ザトウムシは主に肉食で、小昆虫やミミズなど小さな生き物を捕らえたり、その死骸をエサにしておりマス。
華奢な見た目からは意外デスが、クモなども捕食してしまうなかなかタフなヤツらなんデス。

しかしながら地面に落ちた果実などに集まったり、与えればパンやビスケットなども好む、いわゆる雑食で「森の掃除屋」としても知られておりマス。


ガのサナギ(?)を食べるアカサビザトウムシ
アカサビザトウムシ 黒エサ930


台風により折れた枝を食べるアカサビザトウムシ、モエギザトウムシ
アカサビザトウムシ 台風

虫ゼリーMAXに夢中のオオナミザトウムシ
オオナミザトウムシ ゼリー1

このように幅広い嗜好性が伺えマス。
口元には文字通りハサミ状の鋏角と、つぶらな二つの単眼が観察できマス。
どことなくカニを彷彿とさせるお顔でありマス。










オオナミザトウムシ  [ Nelima genufusca ]
オオナミザトウムシ ♂

黒い身体で腹部は白く、レッグスパンは10cmを軽く超えるとても大型のザトウムシで、棲息地では集団でいたりする事もしばしば見られる、普通種でありマス。
体長は6~12mmほどデス。




オオナミザトウムシの♂
オオナミザトウムシ ♂横

♀に比べるとやや小柄でスリムなのが♂デス。




オオナミザトウムシの♀
オオナミザトウムシ ♀920


♂よりも腹部がかなり大きく丸みを帯びているのが特徴デス。





オオナミザトウムシのペア、左が♂、右が♀デス。
オオナミザトウムシ 交尾①

このように♂と♀は向かい合い、しばらく見つめ合ってお互いの愛を確認しあいマス。
♂は触肢をのばし、♀の肩に手を回すかのように、抱き寄せマス。


オオナミザトウムシ 交尾②

そして正面からガッツリ交尾でありマス。
互いに鋏角を絡ませ、♂は陰茎を♀の生殖口に挿入しマス。
交尾時間は20秒ほどで、交尾を終えた後も二匹は離れる事無く一緒にいまシタ。


オオナミザトウムシなど、種類によっては交尾後も♂は♀の側から離れず一緒にいる事がよくあるようデス。
仲むつまじく、微笑ましい光景でありますネ。


オオナミザトウムシ ペア秋








こちらはアカサビザトウムシの交尾です。
アカザビザトウムシ 交尾

左が♀、右が♂デス。
交尾は一瞬で行われ、交尾後はすぐにお互い別方向に歩いて行きまシタ・・・





モエギザトウムシの交尾です。
モエギザトウムシ 交尾

左が♀、右が♂デス。
こちらもほぼ一瞬の交尾でありまシタ。









ザトウムシは現在、日本では12科80種(世界では37科4600種)が分類されておりマスが、コレに関する図鑑などの文献がほとんど無く、同定などは非常に困難でありマス。
そのうえ行動範囲の狭い彼らは、同種でもさまざまな地理的分化を起こしている事が多いようデス。






モエギザトウムシ  [ Leiobunum japonicum japonicum ]
モエギザトウムシ 高尾

背中に大きな赤いダニを乗せたモエギザトウムシ、重そうですネ・・
モエギザトウムシ ダニ

丸い身体が可愛らしいモエギザトウムシは、日本全土に分布する最も馴染み深いザトウムシで、都心の公園などでも普通に見る事が出来マス。
体長は3~4mmデス。







トゲザトウムシ  [ Oligolophus aspersus ]
トゲザトウムシ

山地に棲息するザトウムシで、白と黒の身体がスタイリッシュでありマス。
体長は5~7mmデス。






オオナガザトウムシ   [ Melanopa grandis ]
オオナガザトウムシ

オオナガザトウムシ アップ

オオナガザトウムシ 手

大柄な身体に一本のトゲを持ち、歩脚が太く短いのが特徴のオオナガザトウムシ、一般的なザトウムシとはまた違ったボディーバランスが魅力的デス。
体長は10mmほどデス。








ゴホントゲザトウムシ   [ Opilio spinulatus ]
ゴホントゲザトウムシ

こちらも歩脚が太くて短いタイプのザトウムシで、身体に小さな五本のトゲが並ぶことからこの名があると思われマス。忙しなく歩くザトウムシでありマス。
体長は10mmほどデス。







アカサビザトウムシ   [ Gagrellula ferruginea ]
アカサビザトウムシ 黒バック

茶色い身体に一本のトゲを持つ、なんともカッコ良いザトウムシ、低山地などで普通に見られる種類でありマス。
体長は5~6mmデス。












さてさて、山で森で公園で、彼らはいつでも迎えてくれる存在でありマス。
・・・にもかかわらず、まだまだ謎に包まれている部分が多い生き物であるザトウムシ、そんなザトウムシの魅力を感じて頂けたでしょうか?


皆さんも是非・都会の雑踏を抜け、ザトウムシに会いにいってみましょう!(笑)


オオナミザトウムシ 部屋




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プロフィール

クマG

Author:クマG
今日も薮で虫探し!

ハエ、ゴキブリ、カマドウマにザトウムシ。
多肉植物も栽培中・・・

東京在住の、自称・薮BOYでございマス。

どうぞよろシク!

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