カウンター


カテゴリー 《 冬虫夏草 》   全9ページ

2017.09.24     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   穴から顔を出してコンニチワ

「・・・ん?」

1722_20170917014559ae5.jpg

朽木の穴から、なにやらアヤシイ物が顔を覗かせております・・・









このツブツブは・・・間違いない!
1723_2017091701460180d.jpg


この日も、いつものポイントを覗いて、真っ赤なベニチャワンタケモドキらしきキノコを見つけたので、荷物を降ろしてのんびり撮影しておりました。
撮影の合間に、ふと後ろにあった朽木に目をやると、おそらくカミキリムシが開けたのであろう、古穴がふたつ。
その古穴のひとつから、チョロリとはみ出したオレンジ色の小さな物体・・・。
穴の直径10mm程度です。




拡大してみると、この通り。
半埋生していると思われる子嚢果のツブツブ感は、カメムシタケとは明らかに違う!
これは初見の冬虫夏草に間違いない!!
(最初、何かの間違いで朽木からカメムシタケが出ていたのでは?と疑っておりました笑)
1724_20170917014602beb.jpg

とりあえず落ち着いて、まずはベニチャワンタケモドキの撮影をひと通り終わらせます。
次に、じっくり朽木の穴から顔をだした状態を撮影しました。

そしていよいよ朽木からこの冬虫夏草を取り出して、正体を見てやろうと意気込みました!

しかしながら、朽木はなかなか固く、さらにストローマがかなり細く弱々しいのです。
オレンジ色のストローマは、途中ですぐに白い菌糸のような状態になり、いまにもプチっと切れてしまいそう。
慎重に作業を進めて行くと、意外なほどすぐに宿主らしき物体に行き当たりました。

白くて細いストローマは、下手に持ち上げたら自重で切れてしまいそうな程に柔らか。
なんとか無事に朽木から取り出す事ができました。




子実体部分です。
1728_20170917014608204.jpg

鮮やかなオレンジ色の頭部に、半埋生の子嚢果。
ストローマは、途中から白くなります。
実は双頭だったようで、もう1本小さな子実体が出ておりました。



宿主の部分です。
1727_201709170146067d7.jpg

何かのサナギなのでしょうか。
取り出す時に潰してしまったワケではなく、このような状態でした。
イマイチ、これが何の昆虫なのか、分りません。
通常なら、宿主の中身は白い菌糸が詰まっているような気がするのですが・・・中身が無くて、ぺっちゃんこな感じです。




1729_2017091701460975a.jpg

こうして見ても、宿主部分の中身がすっからかんなのが分ります。
オレンジ色の頭部は、冬虫夏草らしくてなかなかカッコよしであります。





発見時の状態をもう一度。
1725_2017091701460338b.jpg

斜めに横たわった朽木の穴から、上手い具合に顔を出しております。
とても小さいので、オレンジ色じゃなかったら見逃していたかもしれません。

このポイントで発見した冬虫夏草は、本種を含めると7種類目になりました。
とても狭いポイントですが、非常に濃度が濃い場所と言えそうです。
そしてまだまだ新たな種が見つかるかもしれません。

これに関しては、またいずれまとめて記事にしたいと思います。
さて、シーズンが完全にオフになる前に、出来る限りフィールドに足を運びたいトコロであります。

スポンサーサイト

2017.09.12     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   ひと休み。

6089.jpg


イトヒキミジンアリタケ Ophiocordyceps sp.

アリから発生する冬虫夏草、イトヒキミジンアリタケの古い子実体柄で、小さなカタツムリが休んでおりました。
アリにとっては恐ろしい存在の虫草ですが、カタツムリには全く関係ない様子であります。

2017.08.16     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   謎が謎を呼ぶ・・・

6150.jpg


凄まじい存在感を漂わせ、無造作に地面に転がる謎の物体・・・
菌友のMさんより話は聞いておりましたが、実物を目にする事が出来ました。


大型の毛深いイモムシから、さらにたくさんの細長いシンネマが生じて、凄い事になっております・・・

6149.jpg

この個体は少し古かったようで、状態があまりよくありませんが、幼虫の頭部もしっかりと残っております。
宿主となった幼虫はおそらくマイマイガか、その近縁の種だと思われます。



6151.jpg


この個体のシンネマはご覧のように白~茶色ですが、新鮮な個体だと青白いようです。
今のところ、正体は謎のままでOphiocordyceps属ではないか?と言う事らしいです(分生子が検出できなかったため)・・・







どうでしょうか、この禍々しさ・・・
6152.jpg

こんなに大きくて目立つのに、正体が分からないとは・・・









おまけ。
・・・と言うワケでは無いですが、同じポイントで見つかったシャクトリムシハリセンボン。Ophiocordyceps sp.

6148.jpg

毎年必ず1つは見つけているのですが、こちらは同行の方が見つけてくださったものです。
それにしても子実体も少ないし(風雨で折れた?)、とにかく小さい!

こんなのをサラリと見つけてしまう辺り、経験とセンスの違いでしょうか・・・それとも菌運!?
とにかく、今年も1つでいいから自分の目で見つけたいモノであります。
地面に落ちる前のヤンマタケもね(笑)

2017.08.11     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   エダウチカメムシタケ

エダウチカメムシタケ Hirsutella nutans
6113.jpg



薄闇に、際立つ見事な紅白・・・!!
数あるカメムシタケの中でも、ひときわ真っ赤な子実体から、真っ白なマユダマタケがにょきにょきと生えております。


このエダウチカメムシタケは、この時期冬虫夏草としては最も多く見られるであろう、カメムシタケの子実体に、同じく冬虫夏草のマユダマタケの一種が重複寄生する事により発生するもので、もちろん出現率はカメムシタケより圧倒的に低いです。

6114.jpg

見事に紅白に塗り分けられた、結実部の美しさ。
菌と菌の攻防が織りなす鮮やかな色彩が、薄暗い地面からポッと浮かび上がるかのようなその姿に、思わず手を合わせ拝みたくなってしまったクマGでした。








他の冬虫夏草も何種か発見している、いつものポイントにて。
6126.jpg

カメムシタケの発生も非常に多い場所ですが、エダウチカメムシタケは今回初めての発見でした。
写真ではストロボを当てておりますが、実際はもっと薄暗く、背面と右側に石が壁のように囲んでおり、また上には倒木が斜めに倒れていて、ある程度雨風から守られているような環境に見えました。


2017.07.06     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   ツブノセミタケ Perennicordyceps prolifica.

ツブノセミタケ Perennicordyceps prolifica.
6002.jpg



セミの幼虫から発生する冬虫夏草、ツブノセミタケであります。
この超絶かっこいい子実体が落ち葉の下から顔を出していたのは、なんと!・・・いつも通っていた枯れ沢でした。


5月の終わりにコガネムシタンポタケのポイントを案内して頂いた、菌仲間のMさんと一緒に再びポイントに向かう事となったこの日は、まさに梅雨の晴れ間とでも言いましょうか、前日までに降りそそいだ雨が、気温の上昇と共に湿度の層となって森全体を包み込む、菌探しにはまさに絶好のコンディションとなりました。
早起きして気合いの前乗りをしてやろうと張り切っていたクマGでありますが、すでに夏バテ気味であった事もあり、あえなく寝坊、プチ前乗りで様子を窺うも、いいところで時間切れ・・・待ち合わせ場所に向かいます。
そしてMさんと合流し、最初のポイントに向かい歩きだすと、足元はすでにカメムシタケだらけではありませんか。
そんなお粋な出迎えに、期待が高まるのです。

そしていつもの枯れ沢に分け入り、荷物を降ろして捜索を開始してすぐの事・・・Mさんより声がかかりました。
「これ、ツブノセミタケですよね?!」
Mさんが指さす場所を見ても、イマイチどれが冬虫夏草なのかが分りません。

目を凝らし、クマGもようやくその物体を確認!
2人で興奮しつつも、一応念のためマクロレンズで子実体を確認します・・・
「つぶつぶしてる!!!(子嚢殻がある!)」

6004.jpg


マクロレンズに映し出されたその姿に、しばし興奮しながらシャッターを切ります。
これが初めて目の当たりにするツブノセミタケであります。(標本では見た事がありましたが・・)
かっこいい!!

・・・が、やはりこのような大きさ・形のモノが冬虫夏草として頭に入っていなかったので、1人では見過ごしてたに違いありません。
冬虫夏草に限った話ではありませんが、現場で実物を見ると言う事が、いかに勉強になるかというのをまた痛感した瞬間であります。




6005.jpg


見た目も風変わりなこのツブノセミタケの面白い所は、多年生であると言う事でしょう。
昨年の古い柄からまた新しい柄が出て来るのです。
この個体もまさにその状態で、真ん中の太くて茶色い柄はおそらく昨年に発生したモノで、そこから白い柄が3本立ち上がっているのが、今シーズンに発生したモノであると思われます。
白い菌糸に埋もれた、新しい子嚢殻があるのが確認できます。

しかしはっきり言って、この白い部分が無いと発見は超困難です!







さて、撮影も一段落すると、いよいよ掘り出してみようと言う事に。
ツブノセミタケは、時に柄が非常に長くなっている事があるようで、掘り出しが困難な冬虫夏草のひとつとされているです!
Mさんと2人、小さいスコップを取り出し、周囲から土をどけて行きます。
とにかく樹の根の多い事!・・・そして子実体から細く細く繋がる柄が、まさに樹の根とソックリでどれが何なのか分からなくなります。
爆弾処理のごとく慎重に樹の根を切り、砂利をかき分け、石を取り出し、そしてやっとの事で最後のセミの幼虫の部分がポロリと出て来ました。

6010.jpg


覚悟を決めて掘り始めましたが、意外にもそんなに長くなかったのでラッキーでした。
薄暗い枯れ沢の斜面、そこに生える灌木の根本であります。
地面には落ち葉も降り積もり、まさにマニュアル通りの理想的環境と言えます。


いつも通っている枯れ沢でありますが、あらためてポテンシャルの高さを実感しました。
今後もまだまだ新たな種類を発見出来る場所なのかもしれません。





そして、Mさんには今回も感謝であります。
山を降りた後は、恒例のビールで乾杯!でした(笑)



最新記事
カテゴリ


プロフィール

クマG

Author:クマG
今日も薮で虫探し!

ハエ、ゴキブリ、カマドウマにザトウムシ。
多肉植物も栽培中・・・

東京在住の、自称・薮BOYでございマス。

どうぞよろシク!

検索フォーム
あしあと
pictlayer
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: