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カテゴリー 《 昆虫 》   全52ページ

2018.02.08     カテゴリ: 昆虫ハエ・アブ 

   見事な触角!・・・だけじゃなかった! ユスリカ科 Chironomidae

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真冬でも越冬せずに発生・活動している昆虫は少なからずいます。
落ち葉の積もった地面を見ていると、ユスリカやチョウバエ、その他不明な小さなハエ目達の姿を見つける事が出来ました。

この見事な触角を持ったユスリカの一種もそのひとつ。
とても小さいですが、レンズを通して拡大してみると思わず「おお!お見事!」と言いたくなります。



凄い触角部分をさらに拡大!(トリミング)
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触角のお手入れも大変そうであります。
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2月の初め。
いつもの山に行ってみると、1月に降った大雪がまだ溶けずにすっかり地面を覆っておりました。
そんな一面の雪の地面に、ぽつりぽつりと小さな昆虫の姿・・・早速みてみるとやはりユスリカでした。
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上の写真のユスリカと同種のように見えます。





さらに別の個体を発見、カメラを向けてみると・・・
なんと!雪の上を歩くユスリカの体に、真赤なタカラダニの姿があるではないですか!
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これは驚きでした。
このユスリカが土壌から発生したのか、近くを流れる小川から発生したのかは分かりませんが、こんな雪に覆われた真冬であっても発生するユスリカと同時にタカラダニも活動していたとは。
暖かい季節にしか見れないと思っていた光景を、真冬に見る事が出来て、一気にテンションも上がりました。
これだけでも、雪残る寒い山に来たかいがあったと言うモノです。

しかしながら、タカラダニ達は一体どのようなタイミングでユスリカなどの体に付くのでしょうか。
こうした場面を見る度に、その疑問が深まってゆきます。



乗ってるシリーズ!!!
「乗っている!ヤリタカラダニ!」
「乗っている!!ヤリタカラダニ!!再び」
「乗ってる!!!シリーズ!!! ③」
「キノコに乗ってる・・・だけじゃ無かった」
「久々に・・・乗ってる!」
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2017.11.23     カテゴリ: 昆虫イモムシ 

   オドロキのイモムシ!  ニジオビベニアツバ Homodes vivida

11月初旬です。

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全身から謎のピラピラをたくさん付けた、奇妙なこの姿・・・
すごいイモムシを見つけてしまいました。

いつも通っている山、川沿いのキノコが沢山出るポイント。
今回もキノコや粘菌が出ていないか、いつものように見回ったのですが、先月の台風の爪痕が未だに残っている地面は荒れ放題・・・秋も深まり、何かありそうで無さそうな雰囲気。
とりあえず地面にはいつくばり、落ち葉の間から顔を出していた小さなキノコを撮影したりしてみましたが、やはり目に付くモノは少ないのです。
地面の小さなキノコを撮影し、ふと顔を上げると・・・目の前の小枝に見慣れないシルエットが映りました。


「なんだコイツは!?」
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この奇妙な姿のイモムシですが、あまりに特徴的な姿のために、「どこかで見た事がある」ような気がしたのです。
それは自分の目で見たと言うよりは、誰かが撮影した写真か、もしくは詮索した写真の中で目にしたような・・・
とにかくこれだけ目立つ姿のイモムシですから、間違い無くメジャーな種である事は確実だと思ったのです。

それは帰宅後に調べ始めてみてすぐに間違いだと気付いたのですが・・・




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このイモムシの体長は約20mmとかなり小さく、さらに落ち着きなくピョコピョコと歩き回るので、なかなか思うような角度から写真が撮れません。
結局、撮影中は落ち着いてくれる事は無いままずっと活発動きまわり、かなりの枚数を撮影しました(笑)





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さて、飾り付きの特徴的な突起を揺らし、尺をとりながら活発に歩き回るこの小さなイモムシの正体は・・・

ニジオビベニアツバ Homodes vivida でした。
ヤガ科(Noctuidae) シタバガ 亜科(Catocalinae)。

尺をとりながら歩く姿を最初に見た瞬間から、シャクガ科だとばかり思って疑わなかったのですが、後からよく見てみると、腹脚の数が全く違いますね。
腹脚とはイモムシの体の中ほどにある、脚の役割をしている疣のような突起の事ですが、通常、多くの種は4対の腹脚を持っております。
シャクガ科のイモムシの腹脚は通常、1対。(このため、尺を取って歩くのだそう)


そして、このイモムシの腹脚は・・・3対でした。
なるほど、シャクガ科ではない!
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通常4対のところ3対しかなく、さらに一番前の1対が少し小さくなっております。
これによってこのイモムシも尺を取るような歩行スタイルになったのでしょうか。




うーむ・・・
言われてみれば、なんとも分りやすい。
しかも「未定」では、過去に「尺をとるけどシャクガ科でない」イモムシを、何種か紹介しているにもかかわらず・・・

しかしながら、このニジオビベニアツバの幼虫はあまり記録が無いようで、帰宅後にとりあえず開いくイモムシのバイブル・「イモムシハンドブック」①②③にも記載はなく、さらには「みんなで作る日本産蛾類図鑑」にも、幼虫の写真は出ていないのです。
こうなると、シャクガ科の幼虫を片っ端から検索しても見つかるワケがありません。
その後、とりあえずそれらしい科も全て虱潰しに検索してみますが、手掛かりすらみつからず。

最終的には、「突起」「飾り」「イモムシ」などのワードで、なんとかたどり着いた次第でした。
もともと南方系であり、関東では数年前から確認されるようになって来た種で、幼虫の食草もはっきり分っていないのだそうです。



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ちなみに、気になるのは全身から出たこの飾のような突起の果たす意味ですが・・・
検索情報によると、「ツムギアリに擬態して、アリからの攻撃を受けない」と言うオドロキの答えが。
ツムギアリなんて日本にはいませんし、そもそもこの頼りないピラピラで本当にアリに擬態が出来るのでしょうか・・・?
もちろん、南方系であるこの仲間の他の種には、本当にツムギアリの住みつく奇主植物上に生息し、ツムギアリに擬態・アリからの攻撃を受けずに生活しているモノもいるようですが、本種に関してはどうなのでしょうか。
謎多きイモムシであります。

とにかく、こんな面白いイモムシがいつものフィールドに生息していたとは、オドロキでした。
来年は是非、成虫も自分の目で見てみたいと思います!







「尺をとるけどシャクガ科でない」イモムシ達の記事はこちら。

モモイロツマキリコヤガの幼虫→キミは一体何になりたいの?
キスジコヤガの幼虫→満開の桜を見上げる世界

2017.09.11     カテゴリ: 昆虫 

   いい仕事、してます。  ヒゲナガガ科の幼虫

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いつものポイントで地面に腰を下ろして撮影していると、手元の落ち葉や枯れ枝に紛れて見慣れないシルエットが。
取り出してみると、落ち葉をキレイに切り取って組み合わせたモノでした。

ヒロズコガの巣を思い出し、すぐにガのマユ(ミノ)的なモノであると予想はついたのですが、しばらく観察していても幼虫が顔を出す様子はありません。
(この時点では写真左側が、枯れ枝に軽く固定されている感じでした)



しかしキレイなつなぎ目です・・・いい仕事してますね。
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撮影していると、枯れ枝から外れてしまったので、コケの上に乗せて撮影。
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三葉虫のような形状でなんだかカッコいいです。


裏側です。
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裏側の仕上げも抜かりなし!!
ほんと、キレイに作られております。



調べてみたところ、どうやらヒゲナガガ科(Adelidae)の一種の巣のようです。
ヒゲナガガはシーズンにはよく見かけるガでありますが、実は生態がよく分っていないものが多いようで、検索してもあまり画像が上がって来ないのですが、リンク先の「てくてく日記」の伊藤さんが、2015年の記事でこれと似たようなヒゲナガガ科の幼虫を観察されておりました。→てくてく日記「ヒゲナガガ科の幼虫」

この中身が幼虫なのか、サナギなのか全く分りませんが、今回は持ち帰ってみる事に。
忘れて放置してしまわないように、経過観察したいと思います。





2017.07.28     カテゴリ: 昆虫寄生関係 

   久々に・・・乗ってる!

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こけむした石の上に止まっていた小さなハエに、何気なくカメラを向けてみました。
似たようなハエはそれこそ、そこらじゅうにいるので、特にこの個体を狙ったワケでもありません。


数枚撮って、液晶画面でピントを確認しつつの流し見・・・
と、何かただならぬ違和感を感じ、もう一度カメラを構えて覗いてみました。

倍率を上げて・・・





おお!!・・・の、乗ってる!!
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このオレンジ色、そしてこの顔はタカラダニの一種と思われます。
ザトウムシに付いているタカラダニと、よく似ております。






キノコバエの一種でしょうか・・・?
かなり小さなハエです。
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このように、翅の下に付いているダニは上から見ただけでは、全く分りません。
視点を変えて観察・撮影してみる事が重要ですね。




乗ってるシリーズ!!!
「乗っている!ヤリタカラダニ!」
「乗っている!!ヤリタカラダニ!!再び」
「乗ってる!!!シリーズ!!! ③」
「キノコに乗ってる・・・だけじゃ無かった」

2017.07.07     カテゴリ: 昆虫ハチ 

   それぞれの事情・・・それぞれの使命

ヤマジガバチ Ammophila infesta  ユミモンシャチホコ幼虫 Ellida arcuata
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我々がツブノセミタケに夢中になっているすぐ横では、ヤマジガバチの母親が坦々と自分の仕事をこなしておりました。
そのヤマジガバチが運んでいたイモムシがあまりに色鮮やかで立派だったので、レンズを付け替えて追いかけてみます。






ヤマジガバチは巨大なレンズの接近に一瞬ひるんで大事なイモムシを投げ出すも、けして遠くに逃げて行く事は無く、すぐにイモムシの元へと戻ってきます。

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大きなアゴでイモムシをくわえ直すと、枯れ沢の急な斜面も物ともせず、必死で追いかけるカメラを振り切らんとする勢いで、グイグイ登って行きます。
ときどき羽音を響かせながら、ヤマジガバチは沢の斜面の上まで一気に登り切りました。





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地面にクモの巣、その向こうにはぼんやりとオレンジ色のカメムシタケが見えます。

そう、ここは冬虫夏草の谷・・・
虫と虫、虫と菌、生き物と生き物が複雑に絡み合う場所なのです。

斜面を登りきったヤマジガバチを、ここで見送る事にしました。
彼女はこの立派なイモムシを自分の巣穴に運び込み、無事に卵を産みつける事は出来たのでしょうか。









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プロフィール

クマG

Author:クマG
今日も薮で虫探し!

ハエ、ゴキブリ、カマドウマにザトウムシ。
多肉植物も栽培中・・・

東京在住の、自称・薮BOYでございマス。

どうぞよろシク!

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