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カテゴリー 《 菌類 》   全21ページ

2017.05.26     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   アカンソマイセス  Akanthomyces novoguineensis

アカンソマイセス  ノボギネンシス Akanthomyces novoguineensis
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沢沿い、灌木の葉裏にて。
クモ生、不完全型の小さな冬虫夏草ですが、拡大して見るとなかなかの激しいデザインであります。




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2017.05.18     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   コガネムシタンポタケ  Ophiocordyceps neovolkiana


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連日爽やか過ぎるお天気に恵まれて、絶好の行楽日和だったGWが明け、申し合わせたかのように雨が降り、肌寒くなった先週半ば。
菌仲間のMさんのご案内で、そのお友達のBさんと共に、とても見たかった冬虫夏草・コガネムシタンポタケのポイントへ行ってまいりました。
コガネムシタンポタケとは、初夏の頃に現れる美麗甲虫・オオトラフコガネの幼虫から発生する、朽木生の冬虫夏草で、宿主となるオオトラフコガネは「未定」でも何度か紹介した事がある甲虫であります。

前夜の雨もなんとか弱まり、どうにか山歩きが出来そうなお天気に。
・・・しかしながらどんより薄暗い空、ときおり小雨もぱらつく、絶好の菌日和に恵まれました。




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ポイントに到着すると、沢沿からの湿度をたっぷり含んだとコケが、一面を覆う別世界・・・同じ山を歩いてきたとは思えない程に、しっとりとした空気に包まれて、期待が膨らみます。
そして、地面にはこれまたびっしりとコケに覆われた、大きな朽木がそこらじゅうに横たわっているではありませんか。





そんな光景に圧倒されている間もなく、Mさんから「ほら、ありましたよ!」との声がかかります。

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朽木を覆うコケの間から覗く、小さな、しかし鮮やかな黄色い子実体・・・
「おおっ!これが・・・!!」
なんだかあっけない出会い・・・その余韻を楽しむのもつかの間、「こっちにも!」「またあった!」と、次々と発見の声が上がります。
慌ててクマGも朽木の表面に眼をると、すぐに小さな個体を見つける事が出来ました。






大きく子実体を伸ばした個体を、朽木から取り出してみました。
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子実体が4本、立派な個体であります。
案内してくださったMさんは当初、今年は気温のせいか成熟が遅く、数も少ないかもしれないと心配していたのですが、蓋を開けてみれば、かなりの数のコガネムシタンポタケを確認する事が出来て、一安心であります。





こちらはBさんが朽木の皮を剥がしたら、偶然出て来た個体。
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子実体は大きく伸びていますが、地表に出ていないためか、色がとても薄いのが面白いです。





雨の雫を乗せていた、可愛らしい子実体。

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しかし、よく見てみるとこの個体、本体の様子が気になります。
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子実体と同じオレンジ色に変化していますが、宿主である幼虫の一部が露出しているように見えます。









そっと朽木の表面を剥がして、取り出してみました。
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幼虫の頭部が現れました。
こちら側は、朽木に埋まっていた部分ですが、頭部以外は白い菌糸で覆われております。




ひっくり返してみると・・・
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こちら側から見ると、はっきりと幼虫の姿を留めているのが分ります。
朽木のかなり浅い場所にいたようで、幼虫背面のオレンジ色に変化している部分が、最初にチラっと見えていたのです。
朽木の外に露出した部分(日光に当たった部分?)は、オレンジ色に変化するのでしょうか・・・?





と、言う事で偶然出て来たモノを合わせて3個体、並べてみます。
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幼虫の大きさはおそらく同じくらいでしょうが、発生場所や状態によって、どれも個性的な菌に仕上がっております。

うむ・・・なんてカッコいいんでしょうか。
シリーズでストラップにしたい(笑)







コガネムシタンポタケ  Ophiocordyceps neovolkiana
コガネムシ類の幼虫を宿主とする、朽木型(まれに地生型)の冬虫夏草です。
晩春から梅雨時期、主に広葉樹の朽木から発生し、成熟するとタンポ型に近い子実体を1~5本生じます。
山吹色または橙色の鮮やかな子実体は、よく目立ち、とても美しい虫草であります。

この場所では、主にオオトラフコガネ(ハナムグリ)の終齢幼虫が宿主となっているようで、朽木の状態としては硬すぎず、水分を多く含んでむしろ柔らかめなのでしょうか。
宿主の幼虫はいずれも朽木の表面に程近い浅い場所にいたようです。
もともとオオトラフコガネの幼虫は浅い場所にいるのか、浅い場所の幼虫が感染しやすいのか、または菌による何らかの操作が働いたのか・・・妄想が膨らみます(笑)



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とにかく、コガネムシタンポタケの発生数が非常に多い、「濃い」ポイントでありいました。
そもそも、この場所には状態のよい大きな朽木が数多くあったのですが、「ここのオオトラフコガネが全部感染したのでは?」などと盛り上がるほどです。
他にも朽木型や気生型など、違う種類の冬虫夏草も期待出来そうなポイントであります。


一行は時間を忘れ、気づけば辺りは薄暗くなり始めておりました。
教えて頂いた貴重なポイントに、また脚を運んでみたいと思います。
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2017.05.03     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   虫草BONSAI


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世間はどうやらGW突入になりましたが、イマイチ5月らしい爽やかな写真がありません・・・
今回の写真も、一見カサカサの枯れた木の根であります。

・・・が、もちろんカサカサの枯れた木の根ではありません









イトヒキミジンアリタケ Ophiocordyceps sp.
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ふと見過ごしてしまいそうですが、よ~く見ると只ならぬ佇まい・・・
アリから発生する冬虫夏草、イトヒキミジンアリタケでございます。

未定では、過去に何度か紹介している虫草ではありますが、こんなに沢山のストローマが出ている個体には、初めて遭遇しました。
ざっくり数えてみると、17本くらいあります・・・!(通常は1~2本)
そして、風化して化石のようになった質感は、まるで数百年の時を重ねて来たかのような姿にも見えます。

これぞ「虫草BONSAI」!!


よく似た種に、湿度の保たれた場所の葉裏に着床するタイワンアリタケ(今のところ写真はナシ)がありますが、そちらはアリの姿がキレイに保たれており、カッコいいのです。
しかし、より着床場所を選ばないイトヒキミジンアリタケは、宿主のアリが乾燥してぺっちゃんこになっている事が多く、なかなか絵になる個体に出会えないのです。



が、この個体は文句なし!の仕上がり具合であります。
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・・・うむ、趣です。





・・・と、言う事で菌類の記事も増えて来ましたので、「冬虫夏草」のカテゴリーを作ってみました。
毎年、記事は増えるものの、同じ種を更新してばかりなので、今年は少しでも新たな種を見つけたいと思う次第であります。



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2017.04.15     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   クモの冬虫夏草 Torrubiella sp.

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前記事でヤンマタケを発見した枯沢にて。

沢の壁面は崩れやすくなっており、少し触るだけで石がボロボロと崩れ落ちて来て、常に土が露出している状態です。
その壁の真ん中、石の陰にポツリと白い物体が見えました。

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近づいてみると、やはり。
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どうやらクモの虫草のようです。

クモは石の陰の、少し穴になっている空間にぶら下がるような形で着床しておりました。
広角で環境も入れての撮影をしてみたのですが(2番目の写真)、クモが小さいのと、石に阻まれてうまくアングルが調整出来ないで四苦八苦しているうちに、レンズに土が乗ってしまい、さらにそれに気づかずに撮影しておりました。
(写真右側、クモの横の茶色い前ボケのようなモノはレンズに乗った土です)






クモを土壁から取り出してみました。
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クモの体長はおよそ5~6mmくらいです。




全身がふわふわとした綿のような菌糸に覆われております。
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裏側です。
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実際はこのような向きでぶら下がっていたワケですが、こちら側(クモの腹面)に白い菌糸はあまり見えません。






クモの右前肢から出ている子嚢殻です。
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上写真の、右前肢が一番目立ちますが、他の脚からもちらほらと出ております。
体部分に子嚢殻は見られませんでした。
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子嚢殻部分。
透き通る、淡い橙色が美しいです。
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子嚢殻を形成している事から、Torrubiella属の虫草菌であると思われますが、詳細は今のところ不明であります。
「未定」では、これまでに同じ山にて、似たような姿のクモ生冬虫夏草を2回発見、記事にしております。

過去記事 
2016/1→雪化粧ならぬ、菌化粧
2016/3→クモノイト





今回の個体は、クモの顔の部分が菌糸に覆われていなかったので、その表情を窺がう事が出来ました。

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生と死、その両方が一つに存在する冬虫夏草。
このクモの表情が、その怪しい世界へと誘ってくれているようであります。
・・・今シーズンの菌運を祈ります!



2017.04.10     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   二度ある事は・・・ヤンマタケ  Hymenostilbe odonatae


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二度ある事は三度ある、とでも言いましょうか・・・
まさかこのタイミングで三度目が来るとは、思ってもみませんでした。




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そう、このシルエットは、間違いありません。
デジャブでしょうか・・・またもや地面に落ちているではないですか!







ヤンマタケ Hymenostilbe odonatae
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間違いありません、ヤンマタケであります。
しかもこれまた非常に美しい個体です・・・!

さらに、今回はアカトンボの一種(アカネ属)のトンボが宿主となったヤンマタケであります。
・・・これは初めて見ました。

ヤンマタケはトンボ目の成虫に寄生する、気生型の冬虫夏草で、ミルンヤンマ、オニヤンマなどのヤンマ科、サナエトンボ、そしてノシメトンボやナツアカネなどのアカネ属のトンボを宿主としております。
「未定」では、過去に2回この(地面に落ちている)ヤンマタケを発見、記事で紹介しておりますが、いずれも宿主はミルンヤンマで、アカネ属のトンボは今回が初めての発見であります。

過去記事
2014年→この淡き朱色は、夏の終わりの花火の色か、一足早い紅葉の色か
2016年→三度目の正直、あるか!?



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トンボの身体を、枝にしっかり着床させている菌糸は、しっとりとしており、うっすらと朱色にもピンク色にも見える色合いが、とても美しいです。
複眼は、しわしわになっておりますが個眼の凹凸もまだしっかり残っております。





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節々から均等に出た子実体。
全体に潤いが感じられ、菌が「生きている」事が実感できる個体であります。






ノシメトンボでしょうか。

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やはりいつ見ても非常にかっこいい冬虫夏草であります・・・素晴らしいです。

もう一度、頭部を。

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翅こそ残っておりませんが、地面に落ちていたにしては非常にキレイな状態を保っている個体だと思います。
去年の夏~秋に着床したのでしょうか。

今回は、この春に何度か脚を運んでいる、枯れ沢での発見でした。
今年は、去年まで見て来た他のポイントは、土壌も若干渇き気味でイマイチしたが、このポイントは湿度が保たれており、石裏を見ても生き物が豊富です。
後日紹介する予定ですが、クモ生の冬虫夏草もこの場所で新たに発見しております。




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さてさて・・・
どうしてもその姿を見たくて探しまくって、やっと最初に見つけてから、かれこれ3年。
そろそろちゃんと樹に着床している姿を見たいものです(笑)


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プロフィール

クマG

Author:クマG
今日も薮で虫探し!

ハエ、ゴキブリ、カマドウマにザトウムシ。
多肉植物も栽培中・・・

東京在住の、自称・薮BOYでございマス。

どうぞよろシク!

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