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カテゴリー 《 菌類 》   全20ページ

2017.04.15     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   クモの冬虫夏草 Torrubiella sp.

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前記事でヤンマタケを発見した枯沢にて。

沢の壁面は崩れやすくなっており、少し触るだけで石がボロボロと崩れ落ちて来て、常に土が露出している状態です。
その壁の真ん中、石の陰にポツリと白い物体が見えました。

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近づいてみると、やはり。
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どうやらクモの虫草のようです。

クモは石の陰の、少し穴になっている空間にぶら下がるような形で着床しておりました。
広角で環境も入れての撮影をしてみたのですが(2番目の写真)、クモが小さいのと、石に阻まれてうまくアングルが調整出来ないで四苦八苦しているうちに、レンズに土が乗ってしまい、さらにそれに気づかずに撮影しておりました。
(写真右側、クモの横の茶色い前ボケのようなモノはレンズに乗った土です)






クモを土壁から取り出してみました。
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クモの体長はおよそ5~6mmくらいです。




全身がふわふわとした綿のような菌糸に覆われております。
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裏側です。
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実際はこのような向きでぶら下がっていたワケですが、こちら側(クモの腹面)に白い菌糸はあまり見えません。






クモの右前肢から出ている子嚢殻です。
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上写真の、右前肢が一番目立ちますが、他の脚からもちらほらと出ております。
体部分に子嚢殻は見られませんでした。
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子嚢殻部分。
透き通る、淡い橙色が美しいです。
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子嚢殻を形成している事から、Torrubiella属の虫草菌であると思われますが、詳細は今のところ不明であります。
「未定」では、これまでに同じ山にて、似たような姿のクモ生冬虫夏草を2回発見、記事にしております。

過去記事 
2016/1→雪化粧ならぬ、菌化粧
2016/3→クモノイト





今回の個体は、クモの顔の部分が菌糸に覆われていなかったので、その表情を窺がう事が出来ました。

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生と死、その両方が一つに存在する冬虫夏草。
このクモの表情が、その怪しい世界へと誘ってくれているようであります。
・・・今シーズンの菌運を祈ります!



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2017.04.10     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   二度ある事は・・・ヤンマタケ  Hymenostilbe odonatae


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二度ある事は三度ある、とでも言いましょうか・・・
まさかこのタイミングで三度目が来るとは、思ってもみませんでした。




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そう、このシルエットは、間違いありません。
デジャブでしょうか・・・またもや地面に落ちているではないですか!







ヤンマタケ Hymenostilbe odonatae
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間違いありません、ヤンマタケであります。
しかもこれまた非常に美しい個体です・・・!

さらに、今回はアカトンボの一種(アカネ属)のトンボが宿主となったヤンマタケであります。
・・・これは初めて見ました。

ヤンマタケはトンボ目の成虫に寄生する、気生型の冬虫夏草で、ミルンヤンマ、オニヤンマなどのヤンマ科、サナエトンボ、そしてノシメトンボやナツアカネなどのアカネ属のトンボを宿主としております。
「未定」では、過去に2回この(地面に落ちている)ヤンマタケを発見、記事で紹介しておりますが、いずれも宿主はミルンヤンマで、アカネ属のトンボは今回が初めての発見であります。

過去記事
2014年→この淡き朱色は、夏の終わりの花火の色か、一足早い紅葉の色か
2016年→三度目の正直、あるか!?



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トンボの身体を、枝にしっかり着床させている菌糸は、しっとりとしており、うっすらと朱色にもピンク色にも見える色合いが、とても美しいです。
複眼は、しわしわになっておりますが個眼の凹凸もまだしっかり残っております。





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節々から均等に出た子実体。
全体に潤いが感じられ、菌が「生きている」事が実感できる個体であります。






ノシメトンボでしょうか。

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やはりいつ見ても非常にかっこいい冬虫夏草であります・・・素晴らしいです。

もう一度、頭部を。

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翅こそ残っておりませんが、地面に落ちていたにしては非常にキレイな状態を保っている個体だと思います。
去年の夏~秋に着床したのでしょうか。

今回は、この春に何度か脚を運んでいる、枯れ沢での発見でした。
今年は、去年まで見て来た他のポイントは、土壌も若干渇き気味でイマイチしたが、このポイントは湿度が保たれており、石裏を見ても生き物が豊富です。
後日紹介する予定ですが、クモ生の冬虫夏草もこの場所で新たに発見しております。




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さてさて・・・
どうしてもその姿を見たくて探しまくって、やっと最初に見つけてから、かれこれ3年。
そろそろちゃんと樹に着床している姿を見たいものです(笑)

2017.01.23     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   マルキマダラケシキスイ Stelidota multiguttata ・・・でしょうか。

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先日ご紹介した、極小甲虫の不明物体でありますが、コメントを頂いた方にケシキスイ類のサイトを教えて頂いたので、早速調べてみました。
この手の甲虫には全くと言っていいほど知識の無いクマG、半ば甲虫の同定は諦めておりましたが・・・
素人の絵合わせ同定ではありますが、とりあえずマルキマダラケシキスイの可能性が高そうであります。






マルキマダラケシキスイ Stelidota multiguttata
体長は約2.5mm。(目盛りは0.5mm)
常緑樹林落葉下に生息する、普通種であるようです。
ホストはドングリ、生息場所もうなずけます。

実は採集してから、一週間以上落ち葉と一緒にケースに入れたまま放置しておりました・・・
なんとかカビは生えていませんでしたが、葉から取り外す際に、胸部の関節から出ていた長い柄が折れてしまいました。



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死後、体色がどの程度変化しているのかは分りませんが、上翅にうっすらと見える斑模様と、点刻列が特徴的であります。


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裏面。
触角が確認できました。


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裏面から観察しても、数か所から柄が出ており、菌糸のような白い糸も確認出来ました。
もっと落ち葉に菌糸でガッチリくっ付いているのかと思ったのですが、そんな様子もなく意外なほどにキレイな腹面であります。
2.5mmの大きさだと、肉眼での観察はかなり厳しく、写真を撮って拡大して見ないとなかなか細部の構造が分りません。

・・・ところで、やはりコレは何らかの菌類なのでしょうか。
ケシキスイの同定についてもイマイチ不安が残りますが、まだまだ謎が解けぬ物体であります。

2017.01.15     カテゴリ: 菌類冬虫夏草 

   今年最初の運だめし




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今年初の冬虫夏草!!
・・・と言いたい所でありますが、正体が不明過ぎて、もはやコレが冬虫夏草なのかどうかも怪しいこの物体。

しかしながら、なかなかのカッコよさにシビれました。







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冬場と言えば土壌生物探し!
・・・と言う事で去年の秋頃から、今シーズンはここを探ってみようと思っていた新たな場所に行ってみました。

薄暗い林内のリター層にて。
一面を覆っていた霜が溶けて、水分をたっぷり含んだ落ち葉を一つまみしたところ、葉の隙間になんだか気になる物体がチラっと見えました。
最初は小さな植物の種か何かかと思ったのでのですが、それにしてはなんだか怪しい雰囲気・・・
目を凝らしてじっくり見てみるもよく分からず、とりあえず撮影してみてやっとコレが甲虫であると分りました。

そう、この物体は非常に小さく、宿主となっている甲虫の体長は約2mmほどなのです。









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身体の節々から無数の柄をのばしております。
柄はあまり分岐せずに、先端は白っぽくなっています。
甲虫の種類もワカラナイ・・・さて、一体何者なのでしょうか。


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体長2mmの甲虫と言うと、小さき者を探す方々から見れば、むしろ大きい方と言えるかもしれませんが・・・
虫のオーラを失って菌類となった物体の存在感は全く別物であり、見落としてしまう確立も多くなります。
一面のリターからコレを引き当てたのはやはり何かの縁、この運だめし的な要素も、また面白いのであります。

この調子で、今年も面白い出会いが期待できるでしょうか!?
・・・いや、先ずはコイツの正体を付きとめるが先ですかね(笑)

2016.10.25     カテゴリ:  菌類 

   小さな白い迷路  ハイイロフクロホコリ  Physarum cinereum.

ハイイロフクロホコリ  Physarum cinereum 


まるで迷路を描くような面白い子実体を形成する、ハイイロフクロホコリ。
ヘビヌカホコリと同様、くねくねとした複雑な形状の子実体は、屈曲子嚢体型と呼ばれております。
こちらはモジホコリ科。




今年5月撮影の粘菌です。

5月~初夏の頃までは、それこそそこらじゅう一面このハイイロフクロホコリだらけでした。
春~秋の間は多くの種類の粘菌達が活動しているハズですが、出現する時期が微妙に違うのがまた面白いです。
(年によっても違いがあったり・・・)
やはり好みの気候条件に、微妙な違いがあるのでしょうか。

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粘菌はとても小さくてもろいので、実際に手に乗せたり、摘まんで持ち上げたりするのは難しいですが、こうして小枝や落ち葉などに乗っている粘菌なら、手に持つ事が出来ます。
手乗り粘菌、なかなか可愛らしいと思いませんか?(^虫^)



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プロフィール

クマG

Author:クマG
今日も薮で虫探し!

ハエ、ゴキブリ、カマドウマにザトウムシ。
多肉植物も栽培中・・・

東京在住の、自称・薮BOYでございマス。

どうぞよろシク!

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