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2018.02.08     カテゴリ: 昆虫ハエ・アブ 

   見事な触角!・・・だけじゃなかった! ユスリカ科 Chironomidae

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真冬でも越冬せずに発生・活動している昆虫は少なからずいます。
落ち葉の積もった地面を見ていると、ユスリカやチョウバエ、その他不明な小さなハエ目達の姿を見つける事が出来ました。

この見事な触角を持ったユスリカの一種もそのひとつ。
とても小さいですが、レンズを通して拡大してみると思わず「おお!お見事!」と言いたくなります。



凄い触角部分をさらに拡大!(トリミング)
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触角のお手入れも大変そうであります。
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2月の初め。
いつもの山に行ってみると、1月に降った大雪がまだ溶けずにすっかり地面を覆っておりました。
そんな一面の雪の地面に、ぽつりぽつりと小さな昆虫の姿・・・早速みてみるとやはりユスリカでした。
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上の写真のユスリカと同種のように見えます。





さらに別の個体を発見、カメラを向けてみると・・・
なんと!雪の上を歩くユスリカの体に、真赤なタカラダニの姿があるではないですか!
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これは驚きでした。
このユスリカが土壌から発生したのか、近くを流れる小川から発生したのかは分かりませんが、こんな雪に覆われた真冬であっても発生するユスリカと同時にタカラダニも活動していたとは。
暖かい季節にしか見れないと思っていた光景を、真冬に見る事が出来て、一気にテンションも上がりました。
これだけでも、雪残る寒い山に来たかいがあったと言うモノです。

しかしながら、タカラダニ達は一体どのようなタイミングでユスリカなどの体に付くのでしょうか。
こうした場面を見る度に、その疑問が深まってゆきます。



乗ってるシリーズ!!!
「乗っている!ヤリタカラダニ!」
「乗っている!!ヤリタカラダニ!!再び」
「乗ってる!!!シリーズ!!! ③」
「キノコに乗ってる・・・だけじゃ無かった」
「久々に・・・乗ってる!」
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2018.01.25     カテゴリ: クモガタ類ザトウムシ 

   2018年初ザトウムシ発見

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2018年、初ザトウムシであります。
雫の玉をたくさん乗せて、今年のフィールド運を上げてくれそうなゴージャスな姿!


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しかしこのザトウムシ、幼体かと思われますが種類は不明・・・

湧水が染み出して地面に水が流れている場所の石を持ち上げたところ、裏側に貼りついておりました。
サワガニのようなヤツです。
およそ通常ならザトウムシがいるような状態の場所ではありませんが・・・
こんな場所にいるザトウムシと言えば、オオヒラタザトウムシが思い浮かびましたが、どうなのでしょうか。

2018.01.21     カテゴリ: クモガタ類ダニ 

   ジュズダニが背負うモノは?

ジュズダニの1種
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凍りついた落ち葉の下を歩いていたジュズダニでありますが、背中に乗せているモノはもしや・・・!?
茶色くて丸い物体に、小さな複眼が確認できます・・・これはアリの頭部に違いりません。

以前、「ムシをデザインしたのはダレ?」でお馴染み、のBABAさんが撮影されており、秘かに見てみたいと思っていたのでした。
記事→「ジュズダニ科の一1種」



さらによく見てみると・・・
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最初はアリの胴体のパーツかと思っていた部分全てがアリの頭部で、合計3つのアリの頭が乗っていました。
真ん中の1つはかなり小さいです。
そしてさらに手前には、ハエ目らしき頭部が見えます・・・これもかなり小さい!
そのハエ目の翅らしい部分も確認出来ますが、鋭い毛がしっかりと突き刺さり、ジュズダニの背中に固定されているのが分ります。
こののんびりしていて不器用そうなジュズダニが、どうやってこんなに上手く背中に乗せるのか、想像がつきません。


石の裏や落ち葉の下など、土壌の常連であるこのジュズダニの一種でありますが、背中に背負うモノの種類によって個性を発揮している個体が多いので、見ていておもしろい生き物であります。
いつか身ぐるみを剥がして丸裸にしてみたいものです(笑)



2018.01.19     カテゴリ: 植物コケ 

   2018年初フィールドは・・・極小世界のホウオウゴケ




もう1月もすでに後半にさしかかっておりますが、2018年初の記事はこの小さなコケから!
「未定」では何度か紹介しております、マイクロ・フィシデンス(Micro Fissidens)と呼ばれる極小のホウオウゴケの仲間。

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1月の初めに、2018年初フィールドを踏んでまいりました。
しばらく雨が降っていないため、地面はカラカラに乾燥している上に、この日は気温が高くて氷も霜もほとんどありませんでした。
2017年のラストの記事のような、氷の世界を期待して行ったのですが・・・
さて、どうしようかと思い、以前ニホンアカザトウムシが集団越冬していたポイントに行ってみる事にしました。

ポイントは冬もなお藪に囲まれた、ガレ場のポイント。
緩い傾斜のあるガレ場の石はコケに覆われており、しっとりとした空気が漂っております。
早速荷物を置き、地面に腰をおろして一息いれて・・・そしてそっと手前の手頃な石に手を掛けます。
こうしたポイントは大切な環境なので、けして片っ端から石を引っぺがすような事はしません。

おもむろにどかした石の蔭から現れた、やたら緑色の小さな石・・・ぱっと見ですぐに「ソレだ」と解りました。
そう、このポイントは、以前にユウレイホウオウゴケ(Fissidens protonemaecola.)を発見したポイントでもあるのです。





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よくみると、まだオレンジ色になっていない未熟な蒴がたくさんありました。
もうすでにオレンジ色の先端部分が開いているものもあります。




まだ緑色の未熟な蒴。
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こちらはだいぶオレンジ色に色づいて、ぷっくりと膨らんできた蒴。
小さくても、ちゃんとまだ蓋が付いており、未熟な蒴は保護されております。
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そして、成熟した蒴。
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この日は空気が乾燥していたので、蒴歯がキレイに開いてまるで小さなお花のようであります。

前回、2016年の記事でこのポイントのユウレイホウオウゴケを撮影したのは4月で、その時はこのような未熟な蒴を見た記憶はありませんでした。
今回は偶然にも、蒴の成長段階を色々と観察する事ができました。





未熟な蒴をもう少し拡大してみます。
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植物体が小さすぎて、普段は胞子体以外の部分は「緑色」しか確認できないのですが、蒴柄の根本に小さな葉のような物が何枚かあるようです。
これが雌苞葉なのでしょうか?



開いた状態。
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地面に見える緑色のケバケバしたものが、このユウレイホウオウゴケの植物体であります。
(植物体の大きさは0.1~0.2mmほどなのだそうです!)

蒴の直径は約0.3~0.4mm、胞子体の高さは2mmあるか無いかと言う小ささ。
やはりこのオレンジ色があるおかげで、なんとか存在が分るのです。

比較のために、すぐ近くにあったいわゆる「普通サイズ」のコケの蒴を、上の写真と同じ倍率で撮影してみました。
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普通サイズのコケの蒴も、かなり小さいモノの部類ですが・・・
このマイクロ・フィシデンスを知ってしまうと、まだまだ大きなモノに見えてしまいます(笑)
しかしながら、過去記事をみてみると、「コケ」のカテゴリーは最近極小のホウオウゴケばかりになってきているような。
普通サイズのキレイなコケもたくさん見ているのですがね・・・




こちらの記事も合わせてどうぞ!
Micro Fissidens
コケシーズンのお供!

2017.12.29     カテゴリ:  トビムシ 

   氷の世界

アヤトビムシの一種
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雪はまだ降りそうにありませんが、地面の小さな世界はすっかり氷に包まれておりました。
そんな中、眠らない住人達の姿を見る事が出来ました。

2017.11.28     カテゴリ:  菌類 

   11月も頑張る、マメホコリ  Lycogala epidendrum.

マメホコリ Lycogala epidendrum.
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11月の始め。
気温も下がり、ぐっと秋が深まった山は、キノコも粘菌もすっかり少なくなっておりました。
そんな中、大きな倒木の一番端っこに、小さなマメホコリを発見。
しかもまだうっすらピンク色で、出来たての未熟状態ではありませんか!

この日は粘菌がほとんど見つからなかったので、嬉しい発見でした。


・・・約一週間後の同じマメホコリ。
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成熟した色に変わっておりました。







すぐ横には、2つ仲良く並んだ小さなマメホコリも。
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こちらも約一週間後。
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とても小さくて、可愛らしいです。




拡大すると、独特な質感の表面構造をしております。
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次に訪れた時に、この個体達がまだ残っているかは分からないので、マメホコリを見るのも今年は見納めでかもしれめせん・・・。
同じポイントに通うのも、こうした経過観察が出来きると言う面白みがあります。

2017.11.25     カテゴリ: クモガタ類クモ 

   1年の進歩  デーニッツハエトリ Plexippoides doenitzi.

デーニッツハエトリ Plexippoides doenitzi.
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晩秋まで元気な姿を見せてくれる、デーニッツハエトリ。
暖かな陽だまりに現れて、ピョンピョンと跳び回ります。





角度によって、美しく変化する眼の表情に引き込まれます。
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この美しい眼は、ハエトリグモの魅力のひとつですね。
クモ好きに限らず、ハエトリグモファンが多いのも頷ける可愛らしさであります。




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前回、同じくデーニッツハエトリの写真をUPしたのが、ちょうど2016年の11月ですから、1年ぶりの登場となりました。
特に意識したワケでは無いので、少しビックリであります。
2016年の記事→「四角い光り」

2016年の記事では、タイトルの通りデーニッツハエトリの眼に四角いディヒューザーがくっきり写り込んでしまいましたが・・・
今回はどうにか、ソフトなライティングで撮影する事が出来ました。
その点では、1年で少しは進歩しているのかな・・・?








そんなクマGをよそに、デーニッツハエトリは・・・ジャンプ!!
カメラで追っていると、一瞬でファインダーから消え去ります。

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来年も進歩した自分が見れるように、日々精進せねばなりません。
ハエトリグモのように飛躍は出来ませんがね(^虫^)

2017.11.23     カテゴリ: 昆虫イモムシ 

   オドロキのイモムシ!  ニジオビベニアツバ Homodes vivida

11月初旬です。

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全身から謎のピラピラをたくさん付けた、奇妙なこの姿・・・
すごいイモムシを見つけてしまいました。

いつも通っている山、川沿いのキノコが沢山出るポイント。
今回もキノコや粘菌が出ていないか、いつものように見回ったのですが、先月の台風の爪痕が未だに残っている地面は荒れ放題・・・秋も深まり、何かありそうで無さそうな雰囲気。
とりあえず地面にはいつくばり、落ち葉の間から顔を出していた小さなキノコを撮影したりしてみましたが、やはり目に付くモノは少ないのです。
地面の小さなキノコを撮影し、ふと顔を上げると・・・目の前の小枝に見慣れないシルエットが映りました。


「なんだコイツは!?」
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この奇妙な姿のイモムシですが、あまりに特徴的な姿のために、「どこかで見た事がある」ような気がしたのです。
それは自分の目で見たと言うよりは、誰かが撮影した写真か、もしくは詮索した写真の中で目にしたような・・・
とにかくこれだけ目立つ姿のイモムシですから、間違い無くメジャーな種である事は確実だと思ったのです。

それは帰宅後に調べ始めてみてすぐに間違いだと気付いたのですが・・・




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このイモムシの体長は約20mmとかなり小さく、さらに落ち着きなくピョコピョコと歩き回るので、なかなか思うような角度から写真が撮れません。
結局、撮影中は落ち着いてくれる事は無いままずっと活発動きまわり、かなりの枚数を撮影しました(笑)





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さて、飾り付きの特徴的な突起を揺らし、尺をとりながら活発に歩き回るこの小さなイモムシの正体は・・・

ニジオビベニアツバ Homodes vivida でした。
ヤガ科(Noctuidae) シタバガ 亜科(Catocalinae)。

尺をとりながら歩く姿を最初に見た瞬間から、シャクガ科だとばかり思って疑わなかったのですが、後からよく見てみると、腹脚の数が全く違いますね。
腹脚とはイモムシの体の中ほどにある、脚の役割をしている疣のような突起の事ですが、通常、多くの種は4対の腹脚を持っております。
シャクガ科のイモムシの腹脚は通常、1対。(このため、尺を取って歩くのだそう)


そして、このイモムシの腹脚は・・・3対でした。
なるほど、シャクガ科ではない!
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通常4対のところ3対しかなく、さらに一番前の1対が少し小さくなっております。
これによってこのイモムシも尺を取るような歩行スタイルになったのでしょうか。




うーむ・・・
言われてみれば、なんとも分りやすい。
しかも「未定」では、過去に「尺をとるけどシャクガ科でない」イモムシを、何種か紹介しているにもかかわらず・・・

しかしながら、このニジオビベニアツバの幼虫はあまり記録が無いようで、帰宅後にとりあえず開いくイモムシのバイブル・「イモムシハンドブック」①②③にも記載はなく、さらには「みんなで作る日本産蛾類図鑑」にも、幼虫の写真は出ていないのです。
こうなると、シャクガ科の幼虫を片っ端から検索しても見つかるワケがありません。
その後、とりあえずそれらしい科も全て虱潰しに検索してみますが、手掛かりすらみつからず。

最終的には、「突起」「飾り」「イモムシ」などのワードで、なんとかたどり着いた次第でした。
もともと南方系であり、関東では数年前から確認されるようになって来た種で、幼虫の食草もはっきり分っていないのだそうです。



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ちなみに、気になるのは全身から出たこの飾のような突起の果たす意味ですが・・・
検索情報によると、「ツムギアリに擬態して、アリからの攻撃を受けない」と言うオドロキの答えが。
ツムギアリなんて日本にはいませんし、そもそもこの頼りないピラピラで本当にアリに擬態が出来るのでしょうか・・・?
もちろん、南方系であるこの仲間の他の種には、本当にツムギアリの住みつく奇主植物上に生息し、ツムギアリに擬態・アリからの攻撃を受けずに生活しているモノもいるようですが、本種に関してはどうなのでしょうか。
謎多きイモムシであります。

とにかく、こんな面白いイモムシがいつものフィールドに生息していたとは、オドロキでした。
来年は是非、成虫も自分の目で見てみたいと思います!







「尺をとるけどシャクガ科でない」イモムシ達の記事はこちら。

モモイロツマキリコヤガの幼虫→キミは一体何になりたいの?
キスジコヤガの幼虫→満開の桜を見上げる世界


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プロフィール

クマG

Author:クマG
今日も薮で虫探し!

ハエ、ゴキブリ、カマドウマにザトウムシ。
多肉植物も栽培中・・・

東京在住の、自称・薮BOYでございマス。

どうぞよろシク!

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