FC2ブログ
カウンター


 全89ページ

2018.12.05     カテゴリ: 植物コケ 

   今年も美しき緑色の花が姿を現した

オオカサゴケ Rhodobryum giganteum.
1954_201811300119217e2.jpg

雨に潤うオオカサゴケ。

夏場は藪に隠れてひっそりとていますが、晩秋にその藪が枯れて無くなると姿を現す、小さな群落があります。
今年もその季節がやって来ました。


1955_201811300119224fc.jpg
透明感のある、キメの細かさはコケならではの美しさ。






冷たい雫を乗せて輝く、緑色の花のようであります。
1956_20181130011924467.jpg




こちらの記事も、合わせてどうぞ。
「緑の傘」
スポンサーサイト

2018.11.24     カテゴリ: 昆虫虫のいる風景 

   雪虫が舞う、秋の終わり

3939.jpg

11月もそろそろ終わり。
いつもの森は、冬の到来を告げる雪虫が舞う季節になっておりました。








白くて立派なワックスをたっぷりと携えた雪虫は、頼りない足取りで、草や枝の先端まで登って行きます。
3937.jpg



そして、翅をめいっぱい広げ、風に乗るのです。
3938.jpg










3947.jpg

冬の訪れを告げる、幻想的な雪虫達の舞。
普段は何かと嫌がられるアブラムシですが、この時ばかりは尊い存在となります。




こちらの記事も、合わせてどうぞ!
「雪舞い上がる」

2018.11.18     カテゴリ:  菌類 

   赤い傘  アカヤマタケ Hygrocybe conica.

アカヤマタケ Hygrocybe conica.
3910.jpg

秋の雨がぽつぽつと降り始めた山道の脇に、ぽつりと一本の赤い傘。
ふだん人があまり通らない場所なのですが、地面に這いつくばって撮影しているとちょうど向こうから山ガール2人組が急ぎ足で歩いて来たので、フレームに入れてみました。



真赤な三角頭の、このキノコ。
色と形が特長的なので、それを頼りに検索してみると、アカイボカサタケにたどり着きました。
しかしながら、これはヌメリガサ科のキノコ(アカイボカサタケはイッポンシメジ科)であるとご指摘頂き、なるほど、よく見てみると柄の形状や傘の質感、変色具合などが全く違います。
特長的なキノコでも、もっと注意深く観察しなければ・・・勉強になりました。
いつまで経ってもキノコ初心者のクマGであります。

2018.11.15     カテゴリ:  菌類 

   カマキリのボーベリアは語る

3916.jpg

ボーベリアに感染したカマキリ。

いつもの山道を歩いていると・・・目が合ってしまいました。
すっかり虫が少なくなった山道に、あり得ないほどの存在感・・・
この時期、ボーベリアに感染した昆虫の姿は特に珍しいものでは無いのですが、コレがあまりにも大きくて見事だったので思わず足が止まりました。







3913.jpg

節々から白い菌糸が湧き出した姿は、思わず目を背けたくなりますが、しかし見ずにはいられない怪しい魅力を持っております。
宿主がカマキリだと、カミキリムシなどの甲虫から発生したボーベリアとは、また違った雰囲気ですね。



3911.jpg

腹部の節からの菌糸が凄いです。
この状態で地面に落ちていたので、かなり目立ちます・・・知らない人はギョッとしてしまうに違いありません。

体色は抜けていますが、翅だけに淡く緑色が残っています。
3912.jpg




ところでこのカマキリ。
地面に落ちている姿を見つけた時に、平たく潰れた腹部を見てすぐにハラビロカマキリだと思ったのです。
今になって見れば、そもそも大きさがだいぶ違うのですが、撮影時はすっかりハラビロカマキリだと思い込んで、「このハラビロ、かなり大きい個体だ!」なんて思いつつ、疑いもせずに撮影を終えたのでした。

結局、PCで現像しても気づかず、さらにこうしてブログにUPする段階になってやっと違和感に気づいたのです。
ハラビロカマキリは前脚の基部に大き目の疣状突起が3~4個並びますが、このカマキリは細かいトゲが並んでいるので(3枚目参照)、ハラビロカマキリで無い事は確実です。
やはり大きさもだいぶ違いますし、これはオオカマキリであったと、やっと気付いたのです。
なるほど、大きな腹部はおそらく産卵前だったのだと、納得。
これで一件落着・・・のハズだったのですがなぜか違和感が残りました。


そして、後日またなにげなくハラビロカマキリの画像を検索していると、新たな候補が現れたのです。
それは「ムネアカハラビロカマキリ」であります。
そんなカマキリ、全く頭になかったのですが、大きさや体型・体色、前脚基部のトゲの並びなどを検証してみると、どうやらオオカマキリではなくムネアカハラビロカマキリである確率が高そうです。
ムネアカハラビロカマキリは近年各地で発見され、分布拡大が問題視されている大型のカマキリで、外来種なのかどうかすらまだはっきりしていない未知の種。
東京都でも発見例がたくさん上がっているそうですが、そんなカマキリが、いつものフィールドに生息していたとは・・・

今回の一件は色々とショックな事がありましたが、ムネアカハラビロカマキリが外来種で、招かれざる客であったとすると、ボーベリアとは、なんと優秀な菌なのでしょうか。








なにはともあれ、菌も素敵ですがカマキリも、とっても素敵な昆虫です。
3034_201809220222000e6.jpg
ハラビロカマキリ Hierodula patellifera.




こちらの記事も、合わせてどうぞ!
「ボーベリアと共に迎える、今春」

2018.11.06     カテゴリ: クモガタ類ザトウムシ 

   今年も来た、モエギザトウムシ達の恋の季節  Leiobunum japonicum japonicum  

10月中旬。
日当たりの良い大きな木の樹幹に、数頭のモエギザトウムシが集まっておりました。
だいぶ数は少なくなったとは言え、生き残っているモエギザトウムシ達はまだまだ元気に活用しております。



しばらく見ていると・・・やはり始まりました。

樹皮のデコボコの間を、ふわふわと歩き回る♂のモエギザトウムシの細い脚先が、じっと待機している♀の脚の触れます。
すると♂はさらにそっと近づいて、もう少し♀の脚に触れます。
そして相手が♀である事を確認すると、♂はすぐさまアタックを始めるのです。
下の大きい方が♀です。
3867.jpg

先ずは逃げようとする♀をとにかく追いかけ回して、捕まえます。


3868.jpg

触肢で♀の体を確認し、♀の正面に回り込んで交尾の体勢に持ち込みます。



3869.jpg

正面で向き合う体勢に持っていくと、体を激しく上下に揺らして体を密着させて、♂は触肢を♀の第1脚の付け根に引っ掛けて、ガッチリ固定します。


3870.jpg

♂は、引っ掛けた触肢で♀の体を引き寄せつつ、すかさず体の下側からペニスを伸ばし、♀の性器に挿入します。


3871.jpg

受け入れる♀は、鋏角をそっと♂のペニスに添えて交尾をサポートしています。
交尾の時間は4~5秒ほど。
交尾が終わると瞬時に両者は離れ、何事も無かったかのように別の方向に歩き始めます。





別のカップルです。
3873.jpg

先ずは上から近づいて、♀の脚に触肢を絡ませて動きを封じます。  


3874.jpg

そして強引に♀の下側に回り込んで・・・

3875.jpg

ペニスをぐぐっと伸ばして、交尾成功!

3876.jpg

♀も、この♂をしっかりと受け入れたようです。







また別のカップル。
3884.jpg

こちらも頑張って♀の下に潜り込んで、何とか受け入れてもらったようです。
3885.jpg


3886.jpg





今度は上から見てみます。
3880.jpg

♂が触肢を上手く使って♀をホールドしているのが分かります。

3881.jpg
がっちりと抱き合っておりますね。
この光景が、まるで2頭がチュチュっとキスをしているかのように見えて、とても可愛らしいのです。





♂の熱烈なアタックを、頭を下げて拒否する♀。
3882.jpg

♀が交尾を拒否する場合、このように頭を下げた体勢で、♂がペニスを体の下側に入れるのを防いでいるようです。


数分間硬直状態は続きましたが、なんと結果は♂の粘り勝ち!ついに♀はこの♂を受け入れました。
3883.jpg

少し見づらいですが、ペニスの先端の細い部分が♀の体内に挿入される部分です。






今度は、♂のペニスがよく見える写真を。
3884_2018102900211970b.jpg
ペニスの先端の細い部分が見えますね?


3886_20181029002121ded.jpg
ペニスを挿入する瞬間。


3888.jpg




拡大してみます。
3885_20181029002120ab0.jpg

白くて太い基部の先にある細い針のような部分が、♀の生殖器に挿入される部分です。

3887_2018102900212292d.jpg
挿入の瞬間。


3889.jpg
♀が鋏角で♂のペニスをサポートしているのが分ります。



日当たりのよい樹幹では、よく数頭のモエギザトウムシが群れてこのような光景を繰り広げているのですが、今回撮影を行った木では、♀3頭に対して♂が10頭近く群れており、♀は交尾を済ませた後もさらに何度も♂を受け入れて交尾を繰り返しておりました。
写真でもお分かりのように、♀の腹部ははちきれんばかりにパンパンです。
これは何度も受け入れた♂の精子をため込んでいるのか、それとも産卵を控え、卵を抱えているのか・・・

そもそもこのザトウムシがいつどこで、どのように産卵しているのかが全く分りません。
これだけ個体数もいて、交尾もしまくっているのに、産卵シーンに遭遇した事は全く無いのです。
時期や時間帯などもあるかもしれませんし、もしかしたら気づかないうちに産卵していると言うパターンもあるかもしれません。
何にせよはっきり言えるのは、卵で越冬する彼等は、もうすでに凄い数の卵を土壌に産み落としているであろうと言う事であります。

今シーズンは、もうすぐ見納めになるであろう彼等ですが、今年もまた、来年のお楽しみをしっかり置いて行ってくれたのでした。




こちらの記事も、合わせてどうぞ。
「恋の季節、ラストスパート!」
「センチメンタルな恋の季節」

2018.10.27     カテゴリ: 昆虫バッタ 

   キノコの上のひと時

3810.jpg

小さなキノコの上のカマドウマ。
まだ幼体ですが、キノコに集まるいろいろな虫の中では、だいぶ大きい方です。
画面に収まらない長い脚、金粉を振りかけたかのようなこの体色、あらためて美しい昆虫だなぁと、惚れ惚れしてしまいました。



3809.jpg

触角のお手入れをしております。
しっとりとしたキノコの上で、寛いでいる様子であります。





口からプクっと水滴を吐き出しました。
3813.jpg
ハエのように反芻(はんすう)している訳ではなさそうです。


3814.jpg

キノコと土壌の潤いを凝縮した一滴。

2018.10.23     カテゴリ: 昆虫ハエ・アブ 

   クチナガガガンボの羽化

3083_20181014235013450.jpg

深まる秋・・・騒がしかったセミ達も姿を消し、地面を闊歩するザトウムシもだいぶ数が少なくなってきました。
しかし、今まさに羽化する昆虫の姿もあります。








3084_201810142350156d5.jpg

ファインダー越しに見る、息をのむ美しい姿・・・
体液で満たされた、ガラスのような透明の体に、深い緑色の複眼。





3085_20181014235016fbe.jpg

ガガンボにせよヒメガガンボにせよ、普段はそれほど気にしていないクセに、羽化の瞬間はこれほど尊く感じてしまうのは何故だろう。







この特徴的な長い口吻から、おそらくヒメガガンボ科、クチナガガガンボ属の一種 Elephantomyia sp.だと思われます。
クチナガガガンボと言えば、この時期、林縁で花に群がって吸蜜している姿をよく見かける虫です。

倒木のすぐ近くのアザミの花に集まっていた成虫のクチナガガガンボの一種。
おそらく同種ではないかと思われます。

3070_20181011175207cee.jpg


ガガンボの羽化を見て思い出すのは、やはりガガンボの背中に乗るヤリタカラダニの事。
きっと、このように朽木や土壌から羽化して出てくる瞬間を狙って、ガガンボの背中に乗りこんでいるのではないかと思うのですが・・・実際にこの目で確かめてみたいものです。




こちらの記事も合わせてどうぞ。

乗ってるシリーズ!!!
「乗っている!ヤリタカラダニ!」
「乗っている!!ヤリタカラダニ!!再び」
「乗ってる!!!シリーズ!!! ③」
キノコに乗ってる・・・だけじゃなかった」

2018.10.19     カテゴリ:  その他の生き物 

   再会!ムシオイガイ Chamalycaeus

ムシオイガイ科の一種
3846.jpg

会いたかった!
ムシオイガイとついに再会であります!・・・と、思い返せば前回初めてムシオイガイを見たのが2016年、ジークくんと土壌生物探しをした時でした。
その時は、とてもシャイなムシオイガイが殻から顔を出すところを見る事が出来ぬままロストしてしまうと言う、なんとも無念な別れをしており、ずっと心残りだったのです。





それから2年、ようやく再び会う事が出来たムシオイガイはなんと!
すでに顔を出して歩いているではありませんか!
3847.jpg

やっとこのかわいいお顔を拝見する事が出来ました。
カタツムリとは目の位置が明らかに違うのが分かりますね。



3848.jpg

そしてこのアンモナイトのような独特の殻の形状はかっこ良過ぎです。
また、写真には写っていませんが殻の入口にはタニシのように蓋が付いていて、殻を完全に閉じる事が出来るようになっているようです。




3850.jpg

大きさは、小型でよく見かけるマルシタラガイよりも少し大きいくらいですが、殻はもっと頑丈な感じで、動きはかなり遅いです。
前回発見した時は、石起こしをしていた時ですが、今回は地表の落ち葉の上を歩いているところでした。
小さい貝なので、偶然この場所を探す事が出来てラッキーだっと思います。



3851.jpg
とても可愛らしいムシオイガイ。




おまけです。
異動するのはとても遅いですが、よく糞をしていました。
糞は殻の口の脇の方から出て来て、うまい具合に体の下へと送られて行く様子が面白いです。
1539879369eouDwBjktxpJyUR1539879366.gif




こちらの記事も合わせてどうぞ!
小さなアンモナイト


最新記事
カテゴリ


プロフィール

クマG

Author:クマG
今日も薮で虫探し!

ハエ、ゴキブリ、カマドウマにザトウムシ。
多肉植物も栽培中・・・

東京在住の、自称・薮BOYでございマス。

どうぞよろシク!
インスタグラムのKUMA-Gもフォローよろシク!!

検索フォーム
あしあと
pictlayer
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: